Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 正 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (20245608)
酒井 三四郎 静岡大学, 情報学部, 教授 (70170553)
福田 直樹 静岡大学, 情報学部, 助手 (30345805)
和泉 憲明 (独)産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (50293593)
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Research Abstract |
領域オントロジー構築支援ツールDODDLEの機能を強化するために,主として,日本語概念を処理する機能を強化した.まず,英語概念辞書WordNetを日本語概念辞書EDRに置き換え,その置換に伴って発生した,多義性解消問題等を解決した.その後,日本語複合語概念の取り扱いについて,ある語尾を含む複合語をその語尾の下位概念とする事,および,語頭語中に含まれる概念群を上位概念に置換する事を自動化し,多くの複合語を含む日本語領域概念の体系化に利用できることを確認した.さらに,EDRに記述されている動詞の定義から,subjectがプロパティの定義域,objectがプロパティの値域に相当することを利用して,プロパティの定義域と値域を定義する支援機能を実現した. 以上の機能を実装した日本語DODDLE-OWLを利用して,ロケット運用整備ドキュメント(約23000単語)からロケット運用オントロジーを構築し,そのオントロジーを利用した検索実験で,オントロジーを利用しない検索と比較して良好な結果が得られた. さらに,日本語DODDLE-OWLを利用して,販売管理に関する日本語テキストから販売管理オントロジーを構築し,そこで記述されたプロパティの定義域と値域を利用して,関連するクラスのペア情報を抽出し,分析クラス図を半自動的に作成するとともに,抽象的な概念間にはられる関係パターンを分析クラス図の洗練に利用する機能を実現した.ケーススタディとして,クリーニング業務のシステム開発事例に適用した結果,人手により作成した分析クラス図と比較して良好な結果が得られた.
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