2004 Fiscal Year Annual Research Report
大規模対話コーパスを用いたロバストな音声対話処理技術の開発
Project/Area Number |
15300045
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
河口 信夫 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (10273286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 茂樹 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (20303589)
山口 由紀子 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助手 (90239921)
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Keywords | 音声対話 / 話し言葉 / 音声言語 / 意図推定 / 事例ベース / コーパス / 発話生成 / 対話制御 |
Research Abstract |
本研究では,ユーザフレンドリな音声対話システムの実現を目指し,人間による対話事例を活用する新たな対話処理方式の開発を目的とする。このため今年度は、情報検索をタスクとする音声対話システムを事例ベース方式により実装した。また、車内でのドライバー発話に対して75%程度の精度を備えた,事例に基づく発話理解及び発話生成手法を開発した。具体的には以下の研究を推進した。 (1)対話事例に基づく音声対話システムを設計し実装した。本研究で提案する音声対話処理手法の有効性と実現可能性を評価するために,事例に基づく対話処理方式を設計し,車内情報検索システムとして実装を進めた。全体のシステムを,音声認識,音声合成,対話処理,及び,対話事例データベースから構成し,レストラン情報検索をタスクとしたロバストな対話処理を実現した。以上の成果を,音声対話処理に関する国際会議(ICSLP-2004)で公表するとともに,電子情報通信学会論文誌上に発表した。 (2)音声対話システムの評価実験を行った。実装したシステム上で,コーパスを用いた定量評価,及び被験者を使用した総合評価を実施した。定量評価では,車内音声対話コーパスに収録された音声を入力として使用し,それに対する応答音声を実際のコーパスデータと比較した。総合評価では,項目として,処理のロバスト性,タスクの達成度,被験者の快適性などを掲げ,従来のルールに基づく対話方式と比較した上で本システムの評価を与えた。
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Research Products
(6 results)