2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15300051
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
平井 有三 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (80114122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 宏 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (80281666)
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Keywords | ITS / 道路交通標識 / HSV表色系 / 円抽出 / 反対色フィルター / 判別分析法 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、道路交通標識を実時間で認識するシステムの研究開発を行った。今年度は、(1)昨年度開発した認識プログラムの見直しによる、標識の切り出し制度と認識精度の向上、(2)実時間処理システムの構築を目標に研究を行った。 昨年と同様赤い円形の標識のうち、速度制限30km、40km、50km、駐車禁止、駐停車禁止、追い越し禁止の6種類の標識を対象に、切り出し精度と認識精度の向上を図った。切り出し精度の低下が、並置された二つの標識の赤い円の境界がつながってしまうことにより円として切り出せないことと、標識が木などで一部隠蔽されたことにより不完全な円になることがその原因と判明した。円のトレースに2次元座標の増減を用いた4つの状態を導入し、これらがうまく切り出せるように改善した。また、認識精度は、反対色フィルタの大きさを著制することで向上させることができた。その結果、切り出し率が76%から91%と飛躍的に向上し、標識認識率も切り出された標識のうち96%を達成できた。次年度は、実時間性を保ちながら、認識可能な標識を、規制標識42種、指示標識12種、警戒標識27種に拡張するための方式を検討する。 今年度は、WindowsのDirectX 9を用いて、ビデオカメラから読み込みながら認識し、結果を実時間で保持できるシステムを開発した。このシステムは、ビデオカメラから直接入力するモードと、動画ファイルをオフラインで実時間で読み込むモードを有している。次年度は、このシステムに、対象標識を増やしたシステムを搭載し、実時間道路標識認識システムとしての性能評価を行う。
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Research Products
(4 results)