2004 Fiscal Year Annual Research Report
3次元医用画像からの分岐導管構造・薄面構造の自動モデリングと信頼度つき精密定量化
Project/Area Number |
15300059
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐藤 嘉伸 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (70243219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 進一 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30029540)
上甲 剛 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20263270)
西井 孝 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70304061)
堀 雅敏 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00346206)
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Keywords | 3次元画像 / 画像計測 / 等方性解像度 / 点広がり関数 / 多重解像度解析 / ヘッセ行列 / 血管 / 肺胞 |
Research Abstract |
ヘッセ行列と勾配ベクトルの多重解像度解析により、3次元画像から線状/面状構造の幅計測および抽出を行なう方法に関して、以下の3つの点を検討した。 1.MR画像からの幅計測の従来法における精度限界の導出 単一の面状構造のみがMR撮影された場合の幅計測精度限界を解析をすでに行なっているが、現実には、別の構造体が近接している場合が多く、その影響を解析した。MR画像撮影過程を点広がり関数によってモデル化し、計算機シミュレーションにより計測精度を評価し、実画像により検証した。その結果、近接構造体の影響により、幅が単一構造の場合と比べて過小評価される傾向が確認され、シミュレーション結果が実画像による実験とも一致することが確認できた。 2.3次元画像撮影過程の理論分析に基づく従来の精度限界を越える線状構造の幅精密計測法の開発 半値幅やエッジ情報を用いる従来法では、微細構造に関しては、幅計測において過大評価されることが知られている。CT撮影過程を考慮に入れて、幅計測問題と、CTの点広がり関数の推定問題を同時に解決する方法を定式化し、実験により、微細構造においても精密計測が可能であることが示された。 3.線状/面状分岐構造の自動モデリング 線状/面状構造の分岐構造を自動的に抽出してモデリングを行なう方法を開発した。まず、各ボクセル単位で、線素/面素の検出と精密位置決めを行ない、これらを群化処理を行なうことにより、線状/面状構造の大局的分岐構造を抽出した。血管(線状)構造のモデリング、肺胞(面状)構造のモデリングに適用して、有効性を確認した。
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Research Products
(4 results)