2005 Fiscal Year Annual Research Report
大量画像運用のためのファジィ・オブジェクト型画像圧縮システム
Project/Area Number |
15300069
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
廣田 薫 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (50130943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
延原 肇 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (80359687)
畠山 豊 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (00376956)
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Keywords | 画像圧縮・再構成 / ソフトコンピューティング / 計算知能 / ファジィ・クラスタリング / ウェーブレット / 画像データベース / 画像復元 / 画像評価 |
Research Abstract |
平成17年度における本研究の成果は以下の通りである。 まず、平成15、16年度において開発・改良したファジィ・オブジェクト型画像圧縮プロトタイプシステムの前処理部およびオブジェクト抽出部の一般化、すなわち、これまでグレースケール画像を対象としていたものをカラー画像に一般化している。具体的には、2つの色空間RGBおよびYUV色空間上で、平成15、16年度に開発した前処理部およびオブジェクト抽出部を再定式化・実装している。 次に、圧縮・再構成を行うための最終モジュールであるファジィ・オブジェクト・データベース検索部の実装を行っている。提案システムでは、前処理部およびオブジェクト抽出部で各原画像をオブジェクトに分解し、それらをデータベースとして蓄積・構造最適化を行う。このデータベースをコードブックとして用い画像圧縮・再構成を行う場合、圧縮率、圧縮・再構成時間等はデータベース検索技術に依存する。本研究では、色事例に基づき簡便かつ高速にデータベースを検索する手法を提案・実装し、高速かつ高品質な圧縮・再構成を実現している。実運用監視カメラから得られる画像に対し圧縮・再構成実験を行い、十分な抽出精度及び処理速度を確認している。 また、提案プロトタイプシステムを、インターネットを利用し多方面からの評価を収集するため、米国・カリフニォルニア大学バークレー校(L.A.Zadeh教授)、ハンガリー・ブタペスト工科経済大学(L.T.Koczy教授)、カナダ・アルバータ大学(W.Pedrycz教授)の各研究室と協力し、評価実験のための共通環境構築を進めている。 以上を要するに、平成17年度においては、ファジィ・オブジェクト型画像圧縮プロトタイプシステム全体の構築、改良を行うとともに、インターネットを利用し多くの被験者による同時評価を行うことのできる環境構築を展開しており、当初の目標を十分達成しているといえる。
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Research Products
(6 results)