意味共起関係を利用した感情表現の解析法と感性情報検索への応用に関する研究

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15300072
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
• Research Institution: The University of Tokushima
• Principal Investigator: 青江 順一 徳島大学, 工学部, 教授 (90108853)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 泓田 正雄 徳島大学, 工学部, 講師 (10304552) ; 獅々堀 正幹 徳島大学, 工学部, 助教授 (50274262) ; 北 研二 徳島大学, 高度情報化基盤処理センター, 教授 (10243734) ; 森田 和宏 徳島大学, 工学部, 助手 (20325252)
• Keywords: 意味共起 / 感情表現 / 感性情報検索 / 音声対話 / 対話理解 / 自然言語処理

Research Abstract

本研究では、対話言語表現から得られる意味共起関係の感情測定と評価技術に的を絞って研究し、感性情報検索への応用を検討した。
1.感情意味共起のための言語表現データの構築研究(研究代表者:青江、研究分担者:森田)
(1)喜怒哀楽などを表現する言語感情表現の収集・分析
例えば、「君は+美しい」に対して、発話者は「褒め」、聞き手は「喜び」のような感情がある。その語彙情報を5段階分類し、少なくとも5人以上の被験者の協力で感情情報の信憑性を確認した。データ収集するためのコンピュータは現有設備でまかない、研究協力謝金として経費を使用した。
(2)日本語解析できる解析辞書への意味属性登録
分析分類された感情語彙情報を、解析辞書データベースに構築した。その際データ構築マシン設備を使用した。
2.意味共起関係による感情表現の収集分析と構築、及び高速照合技術の研究
(1)感情意味共起の収集分析と構築の研究(研究代表者:青江、研究分担者:北、獅々堀)
例えば、「君は+美しい」「彼女は+美しい」、(b)「君は+美しかった」「先生は+美しくない」の立場と認証、及びモダリィティによる意味共起(構文と意味関係)感情情報の収集と分析・分類を行い、照合規則知識を構築した。研究協力謝金の経費、及び構築・照合実験マシン設備を使用した。
(2)意味共起の高速照合アルゴリズムの実験(研究分担者:獅々堀、泓田)
意味共起を日本語解析エンジンへ組み込み、高速に感情情報を検出できる高速共起判定アルゴリズムの評価実験を行った。同時に、研究代表者と分担者による10数年の研究成果で得られている仮名漢字変換用解析エンジンの抽象化された概念についても、照合の高速化を試験し、膨大な言語感情パターンを評価できる高速照合手法へと改善した。解析実験マシンは現有設備でまかなった。

Research Products

• [Publications] 大野将樹, 森田和宏, 泓田正雄, 青江順一: "ダブル配列におけるキー削除の効率化手法"情報処理学会論文誌. 第44巻,第5号. 1311-1320 (2003)
• [Publications] El-Sayed Atlam, M.Fuketa, K.Morita, J.Aoe: "Documents similarity measurement using field association terms"Information processing & Management Journal. Vol.39. 809-824 (2003)
• [Publications] M.Oono, El-Sayed Atlam, M.Fuketa, K.Morita, J.Aoe: "A Fast and Compact Elimination Method of Empty Elements from a Double-Array Structure"Software Practice and Experience. Vol.33,No.13. 1229-1249 (2003)
• [Publications] M.Oono, M.Fuketa, K.Morita, S.Kashiji, J.Aoe: "An Improvement Key Deletion Method for Double-Array Structure using Single-Nodes"Information Processing & Management. Vol.40,No.1. 47-63 (2004)