2004 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット空間における倫理行動の構造に関する国際比較調査による実証研究
Project/Area Number |
15300080
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
奈良 由美子 放送大学, 教養学部, 助教授 (80294180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 尚正 放送大学, 教養学部, 教授 (00011073)
板井 孝一郎 宮崎大学, 医学部, 助教授 (70347053)
伊勢田 哲治 名古屋大学, 情報科学研究科, 助教授 (80324367)
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Keywords | 情報倫理 / 日常倫理 / 国際比較 / アンケート調査 / インターネット / 良心 / 推奨的行為 / 信頼 |
Research Abstract |
本研究は、人々のインターネット空間と日常生活における倫理についての意識と行動の実態を把握し、両者の関係を明らかにすることを中心課題に据えながら、個人の属性(a:良心形成などの性格特性、b:インターネット利用頻度とリテラシー、c:匿名性などのインターネット特性への認知、d:人間関係の取り結び方、e:性別などの基本属性)の倫理意識・行動への効果について、質問紙を用いた社会調査によって解明することを目的としている。本研究は、日本、アメリカ、シンガポールについての国際比較研究でもある。 16年度にあっては、以下の課題を遂行した。課題1:FINE調査(14年実施)データについての分析・考察および研究発表。課題2:FINE調査データから問題発見支援ツールKeyGraphを用いた分析による新仮説の抽出。課題3:継続調査の企画・準備(質問紙の再検討、調査票の作成、英語版の作成、調査会者との打ち合わせ等)。課題4:実査。 課題1については、15年度までの分析結果に加え、ネット上および日常生活の推奨的行為と非道徳的行為との関連性さらに個人の性格特性などのこれらへの影響を明らかにした。課題2においてコミュニティの「信頼」概念を抽出し、これを課題3のなかで新仮説として調査票に盛り込んだ。課題4については以下の通り実査を行った。17年度はこのデータ分析・考察を行うことになる。調査期間[J]17年2/7〜28、[US]2/9〜20、[S]2/8〜20。調査会社[J]日本リサーチセンター、[US]Talor Nelson Sofres Intersearch、[S]AC Nielsen Singapore。調査対象[3カ国]全国の20〜39歳の男女インターネットユーザー。有効回収数[J]1,175(有効回収率48.7%)、[US]551(同22.4%)、[S]554(同42.4%)。
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Research Products
(10 results)