2004 Fiscal Year Annual Research Report
発生工学を用いた自己リン酸化型CaMKIIとシンタキシンの結合の意義の解明
Project/Area Number |
15300123
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
五十嵐 道弘 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50193173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 通寿 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40303127)
阿部 春樹 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40018875)
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Keywords | シンタキシン / カルモジュリン / ミオシンV / 開口放出 / SNARE機構 / カルシウム / ノックインマウス / 構造解析 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、シンタキシンに関するカルシウム依存性相互作用の解析を継続した。 1)CaMKII結合能が低い変異R151Gを入れたノックインマウスを作成中であり、ターゲッティングベクターはシンタキシン1A,1Bとも完成した。IAについては、導入ES細胞のスクリーニングにも成功した。 2)CaMKIIとシンタキシンとの結合がシンタキシンの立体構造の調節を介していることを証明するため、これをパルスESRで解析可能とするため、いくつかの変異体を作成した。 3)ミオシンVの結合に関しては、原子間力顕微鏡による結合部位を確定した。この結合はミオシンVのneck domainに結合するというきわめてユニークな性質を持ち、しかもカルシウム依存性はカルシウム依存性にneck domainからのカルモジュリン遊離が起こるという既知の事象と、リンクしていることを証明した。またこの結合はミオシンVの運動性それ自体は変化させないことを確認した。また抗体の細胞内導入によって、この相互作用は開口放出の調節に関与する明確な証拠を得た。以上の結果は、シンタキシンとミオシンVの結合が、開口放出時の小胞サイクリングに深く関わっていることを明らかにしたものである。 4)シンタキシンに関する非神経型アイソフォームとミオシンVの相互作用を解析し、ある種の非神経型シンタキシンには神経型と同様、ミオシンV結合を有すると思われる予備的な証拠を得ている。
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Research Products
(7 results)