2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15300142
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
日合 弘 京都大学, 医学研究科, 教授 (10073131)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 義博 京都大学, 医学研究科, 講師 (30252464)
豊國 伸哉 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90252460)
林崎 良英 理化学研究所, 横浜研究所, プロジェクトリーダー(研究職) (70192705)
鶴山 竜昭 京都大学, 医学研究科, 助手 (00303842)
|
Keywords | RLC / NCT / マウス / カタラクト / ポジショナルクローニング |
Research Abstract |
Rupture of lens cataract(RLC)はマウスの単一劣性遺伝子による遺伝性カタラクトである。生後35日以降にレンズ後縫合においてレンズ線維間の結合部に変性を生じ、レンズが破綻する。我々はMSM/Ms系との350頭の戻し交配の解析から、その責任遺伝子を第14染色体に精密マップした。理化学研究所全長cDNAライブラリーからマップ位置にあるcDNA多数の塩基配列を決定した結果、Dock1遺伝子のイントロンに27bpの欠損を発見した。RLCの親系統とみなされるSTSをはじめとする5系の近交系マウスを検討した結果、この欠損はポリモルフイズムではなく、RLCにユニークであることが確認された。Dcck1は細胞接着因子やそのレセプターの下流にあるアダプター分子である。レンズ線維相互あるいは線維とカプセルとの結合部にあるBasememt membrane complexを形成するインテグリンなどからのシグナリングの異常がその本体と想定された。発病メカニズムを明らかにするため変異Dock1の機能異常を検索するとともに、野生型Dock1の全長genomicDNAをクローニングし、クリスタリンプロモーターの下に作成したコンストラクトを用いレスキュー実験を進めている。現在産子が得られつつあり、表現型の確定、Tgの発現の解析をまっている。 同時にナカノカタラクト(NCT)のポジショナルクローニングも進めている。戻し交配系の詳細な解析から第16染色体上にある遺伝子の塩基配列欠損が発見されたが、機能的な意義は現在検討中である。病型を修飾する2つのモディファイアー遺伝子座がマップされた。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] Kayahara, T., et al.: "Candidate markers for stem and early progenitor cells, Musashi-1 and Hes1, are expressed in crypt base columnarcells of mouse samll intestine"FEBS Lett.. 535. 131-135 (2003)
-
[Publications] Yamamoto, N., et al.: "Notch/RBP-J signaling regulates the epidermis/hair fate determination of hair follicular stem cells"Curr Biol.. 13. 333-338 (2003)
-
[Publications] Okazaki, I., et al.: "Constitutive expression of AID leads to tumorigenesis"J.Exp.Med.. 197. 1173 (2003)
-
[Publications] Ishida, D., et al.: "Dysregulated Rap1 activation, T-cell anergy and myeloproliferative disorders of late onset in SPA-1-deficient mice"Cancer Cell. 4. 55-65 (2003)
-
[Publications] Jin, G., et al.: "Svi3: a provirus common integration site in c-myc in SL/Kh pre-B lymphomas"Cancer Sci.. 94. 791-795 (2003)