2005 Fiscal Year Annual Research Report
Snake photonを利用した生体透視イメージング
Project/Area Number |
15300149
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
清水 孝一 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (30125322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 祐次 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (50261582)
山下 政司 北海道工業大学, 工学部, 教授 (40210421)
北間 正崇 北海道工業大学, 工学部, 助教授 (50285516)
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Keywords | snake photon / 近軸散乱光 / 近赤外光 / 光散乱 / 生体透視 / 光CT / 光拡散 / 時間分解解析 |
Research Abstract |
波長700-1200nmの近赤外光は、生体透過性が比較的高いが、生体組織での散乱が強く、そのままでは生体内部構造を透視することは難しい。これに対し、生体組織の強い前方散乱性から、前方散乱を繰り返しつつ入射光軸に沿って生体組織を透過してくる成分(snake photon)が考えられる。このsnake photonを散乱光の中から抽出することができれば、散乱体内部吸光構造のイメージングが可能になると考えられる。本研究は、未知の点の多いsnake photonに対し、その基礎的な特性を明らかにするとともに、生体透視への応用ひいては光CT実現へ向けた新手法開発の可能性を拓くことを目的とする。 初年度のsnake photon基礎特性解析ならびに次年度のイメージング手法開発の成果を受け、本年度は計測システムの構築およびイメージング実験を行った。 1.計測システムの構築 これまで開発してきたイメージング手法を具現化するため、計測システムのハードウェアとソフトウェア部分を設計製作し、システムとして統合した。 2.ファントムイメージング これまで開発してきたモデルファントムを用い、透視イメージングを行った。内部構造既知ファントムのイメージング結果より、開発したシステムの基本性能を明らかにした。 3.動物実験 トリササミ肉、牛肉などの肉片を用い、予備実験を行った。その結果をもとに検出手法の有効性および実験の安全性を確認した。これらの結果を受け、実験用小動物(マウス、ラット)の腹部や頭部の光透視イメージングを行った。 このようにして、本研究の目的であるsnake photonを利用した生体透視イメージング法の開発およびその有効性の確認をほぼ達成した。
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Research Products
(7 results)