2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15300178
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西條 芳文 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (00292277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正明 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111371)
穂積 直裕 豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30314090)
鈴木 聡 東北大学, 大学病院, 講師 (50344669)
小林 和人 本多電子株式会社, 研究開発本部, 部長
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Keywords | 超音波顕微鏡 / 音速 / 減衰 / 位相 / 血管内皮細胞 / 超音波組織性状診断 / バイオメカニクス |
Research Abstract |
従来、細胞の高精度イメージングとして用いられてきた電子顕微鏡、蛍光抗体法を用いたレーザー走査顕微鏡などの方法では、細胞に対する前処置や抗体投与などが必要であり、様々な条件下での繰り返し計測のためには、細胞に無処置、非接触で繰り返し高精度に細胞のナノ・イメージングが実現される必要がある。本研究の目的は、800MHz〜1.4GHz帯域の高周波数超音波パルスを用いて、サブミクロンの方位分解能およびナノレベルの厚み計測を実現し、細胞の音速、超音波減衰、音響インピーダンスなどのパラメータを高精度に計測可能な、超音波ナノ・イメージングシステムを開発することである。さらに、本システムによって得られた肺動脈血管内皮細胞内の音響特性分布を、細胞内骨格であるアクチンフィラメントおよびチュブリンの分布や、原子間力顕微鏡による弾性分布と比較検討し、超音波ナノ・イメージングのバイオメカニクス計測システムとしての有用性を証明することである。 平成16年度には前年度に開発したイメージングシステムを、より高解像度に改造する研究を行った。まず、高速機械スイッチによるパルス発生のパルス幅を短縮し、次により高周波数領域が出力できるようなトランスデューサを作成した。顕微鏡の走査についても、前年度までは8ミクロンステップであったものを、1ミクロンステップに走査できるように改造した。スキャンの速さやデータ転送速度などを検討した結果、300×300点のデータを90秒で取り込むことの出来るシステムが完成した。さらに、従来のガラス面の代わりにプラスチック板を対照とした反射の干渉が周波数領域で解析することが可能であることを確認し、培養皿上に培養した細胞の定量的な速度分布表示が可能になった。
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Research Products
(6 results)