2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15300191
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
出江 紳一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80176239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 健男 東北大学, 病院・講師 (30282130)
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Keywords | 脳神経疾患 / 片麻痺 / 経頭蓋磁気刺激 / 治療 |
Research Abstract |
目的:目標運動努力中の経頭蓋磁気刺激(ex-rTMS)が慢性期脳卒中片麻痺上肢機能を改善させるかどうかを検討した。 対象:発症後6か月以上経過し手指ブルンストロームステージ(Br)がIV以下の脳卒中片麻痺患者9人(49歳〜77歳、男性7人、女性2人、手指BR III6人、IV3人)とした。 方法:二重盲検化比較試験を行った。対象を介入群5人と対照群4人とに分け、介入群にはex-rTMS(手指伸展の最大努力に合わせ、0.1Hz、100発)を週1回で4回施行した。対照群には4回のsham刺激(手指伸展最大努力中のsham刺激)を行った。TMSの部位は麻痺側指伸筋最適刺激部位、強度は約1mVの運動誘発電位が導出される値とした。Br、SIAS、手関節Modified Ashworth Scale(MAS)、Manual Function Test(MFT)を1回目の前と4回目の後に評価した。解析は、1回目と4回目の差を介入群と対照群との間で比較した。 結果:対象者全てが予定されて刺激と評価を完了した。有害事象は発生しなかった。MASとMFTのいずれかが改善した被験者は、介入群4人、対照群0人であった(χ二乗テスト、P<0.05)。手指BrかSIAS遠位のいずれかが改善した被験者は、両群ともに1人であった。介入群で各回の加算平均された運動誘発電位振幅が30%以上増大した3人全員でMASまたはMFTが改善した。 結論:ex-rTMSは目標運動の随意性を向上させると示唆された。
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Research Products
(3 results)