2004 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを利用した図形シンボル用会話支援システムの開発と実用化
Project/Area Number |
15300197
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
小島 哲也 信州大学, 教育学部, 教授 (80153534)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井澤 裕司 信州大学, 工学部, 助教授 (70252062)
伊藤 英一 長野大学, 社会福祉学部, 助教授 (50350822)
伊藤 英夫 広島国際大学, 人間環境学部, 教授 (90134775)
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Keywords | インターネット / 障害者 / 補助代替コミュニケーション / 図形シンボル |
Research Abstract |
初年度の研究により基本システムの開発をほぼ完了した図形シンボル用会話支援システム(PICOTonWEB)について、今年度は主にシステム評価を目的とした作業を以下の2点について行った。 (1)タブレットPCおよびPDA端末システムの操作性と安定性に関する評価 (2)基本ライブラリー(図形シンボル)の意味了解性に関する評価 また、システム機能の追加として以下の作業を行った。 (3)システム追加機能およびサーバ管理システムの開発、基本ライブラリーの拡張 (1)では、H社製タブレットPCとT社製PDA端末を用いて、高速通信カードを搭載したワイヤレス環境、有線LAN環境、およびダウンロードしたローカルシステムの3つの異なる利用条件におけるシステムの操作性と安定性を調査・測定した。(2)では、初年度にデザインした第1次基本語彙600語の図形シンボル(イラストおよびアイコン)の意味了解性について、健常成人250名を対象とした心理学的評価を実施した。命名テスト、照合テスト、および了解テストの異なる3つの課題における意味了解度の比較分析を行った。(3)では、(1)および(2)の結果をふまえ、システム追加機能およびサーバ管理システムの開発、基本ライブラリーの拡張などの周辺開発作業を行った。なお、昨年度および今年度(主に(1)と(2))の研究成果を第11回国際補助代替コミュニケーション学会(ISAAC:ブラジル国ナタール)において口頭発表した。
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