2005 Fiscal Year Annual Research Report
体育科教育におけるカリキュラムマネジメントに関する研究
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15300228
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Research Institution | Himeji-Dokkyo University |
Principal Investigator |
森 敏生 姫路獨協大学, 法学部, 助教授 (30200372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海野 勇三 山口大学, 教育学部, 教授 (30151955)
丸山 真司 愛知県立大学, 文学部児童教育学科, 教授 (10157414)
田中 新治郎 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (70197432)
中瀬古 哲 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (00198110)
中西 匠 武庫川女子大学, 短期大学部・健康・スポーツ学科, 助教授 (10259608)
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Keywords | 事例研究 / 生活体育 / 経験 / 正当化 / 指導要領 / 自己準拠 / 学力と生活の実態 / 目標・内容システム |
Research Abstract |
本年度の研究目的(課題)は、現場における実践主体の協働によるカリキュラム開発・実施・評価の自律的展開の実際を捉え、カリキュラムの自己創出的マネジメントを総合的・多角的に明らかにすることであった。成果は以下の通り。 1.学校における実践的カリキュラムマネジメントの事例研究 1)小学校における事例研究から、カリキュラム開発を推進する実践協働の実態・組織・方法を検討した。 2)中学校教師のカリキュラム開発過程の事例を縦断的に分析し、開発過程の様相とカリキュラムの編成原理の変化ならびに、自律的カリキュラム開発における目標・内容システムの自己準拠機能を明らかにした。 2.カリキュラムにおける教科外活動の可能性 中学校の遠泳実践の事例分析から、学校行事をコアとするカリキュラムの自主編成や学校文化の形成の実際を明らかにした。 3.戦後生活体育論におけるカリキュラムマネジメントの史的・原理的検討 1)史的資料の分析から、佐々木賢太郎の体育カリキュラムがどのような実践研究の協働・批評関係の下で形成されたのかを明らかにした。 2)戦後生活体育論を読み解く鍵概念として「経験」に着目し、その原理的考察から体育における「学びの経験」としてのカリキュラムの意義と可能性を明らかにした。 4.政策的・制度的カリキュラムマネジメントの分析と評価 1)「正当化」の問題(教科の根拠付けと開発の民主的手続き)を視点に、ドイツNRW州のスポーツ指導要領開発過程を明らかにした。 2)児童・生徒の学力と生活の実態調査の分析結果から、指導要領のもとで形成された能力や資質を読み解き、制度的なカリキュラム再編の内容と方法に関する課題を実態にそくして明らかにした。
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Research Products
(4 results)