2004 Fiscal Year Annual Research Report
体力の変化に影響を及ぼす遺伝子多型に関する研究-アンジオテンシンI変換酵素(ACE)遺伝子多型に着目して-
Project/Area Number |
15300229
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
清永 明 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70177955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
桧垣 靖樹 佐賀大学, 医学部, 助手 (10228702)
千葉 仁志 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (70197622)
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Keywords | 運動 / 遺伝子 / アンジオテンシンI変換酵素 / 高齢者 / 加齢 / 筋力 |
Research Abstract |
【目的】 アンジオテンシンI変換酵素(ACE)遺伝子挿入(Insertion : I)欠損(Deletion : D)多型が加齢にともなう身体能力の変化に影響を検証する。 【方法】 無作為に抽出された72歳の高齢者600名のうち、2000年から2004年までの4年間、毎年実施した体力測定を完遂した190名(I/I型:77名,I/D型:85名,D/D型:28名)である。測定項目は膝伸展力、脚伸展パワー、握力である。 【結果】 初年度の筋力に遺伝子多型間で有意差を認めなかった。また4年間の膝伸展力(-7.83±14.15,-5.65±11.09,-11.04±14.68kg:それぞれI/I型,I/D型,D/D型;mean±SD)、脚伸展パワー(-80.8±155.2,-115.9±171.7,-105.6±126.3watts;それぞれI/I型,I/D型,D/D型)、握力(-2.42±4.27,-3.36±3.34,-3.54±3.54kg;それぞれI/I型,I/D型,D/D型)の経時的変化にACE遺伝子I/D多型間で差を認めなかった。この研究結果はACE遺伝子I/D多型が加齢にともなう身体能力の変化に影響を及ぼす因子でない事を明らかにした。 ACEノックアウトマウスに関する研究 Emory大学のDr.BernsteinよりアンジオテンシンI変換酵素(ACE)ノックアウトマウスの分与を受け、研究に使用できるよう現在クリーニングを行っている最中である。
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Research Products
(1 results)