2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15300229
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
清永 明 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70177955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
桧垣 靖樹 佐賀大学, 医学部, 助教授 (10228702)
千葉 仁志 北海道大学, 医学部附属病院, 教授 (70197622)
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Keywords | アンジオテンシンI変換酵素 / 遺伝子多型 / 運動トレーニング / ノックアウトマウス / 高齢者 / QTc |
Research Abstract |
【目的】 (1)ACE遺伝子ノックアウトマウスにおける糖代謝と骨格筋組成の調査 (2)高齢者におけるACE遺伝子多型と運動トレーニング効果の関係の調査 【方法】 (1)ACE遺伝子ノックアウトマウスのオス10匹に糖負荷試験(2g/kg)とインスリン負荷試験(0.75units/kg)を行った。腹内注射後15、30、45、60分と糖負荷試験時には120分に尾から血液を採取して血糖値を測定した。 (2)136名の高齢者を対象に乳酸閾値(LT)強度の運動トレーニングを12週間実施した。トレーニング前後で有酸素性作業能力、脚伸展パワーと心機能(心電図)の測定を行い、遺伝子多型間で比較した。 【結果】 (1)コントロールマウスの糖負荷試験が終了していないため、現時点では先行研究のマウスのデータと比較した。糖負荷試験時の血糖値は100±36,355±57,342±61,256±54,131±40mg/dl (15、30、45、60、120分:平均±標準偏差)であり、Andrewらのデータ(J. Clin. Invest.2003)とほぼ同様の変化となった。また100±0,94.5±39,71.0±24,67.4±23% baseline(15、30、45、60分)であり、Guptaら(J. Clin. Invest.2005)の60分目データ(およそ50% baseline)と比較して高い数値となっている。 (2)対象者の年齢、トレーニング時間とトレーニング前の値を調整して、それぞれの変化について統計を行った。有酸素性作業能力と脚伸展パワーは遺伝子多型間で差は認められなかったが、新機能の指標であるQTc (QT間隔を心拍数で補正した値:心筋の電気的収縮時問)はD/D型はI/I型に比べて有意に減少した。
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