2003 Fiscal Year Annual Research Report
活動的ライフスタイルの構築を意図した地域型健康行動カウンセリング・システムの開発
Project/Area Number |
15300239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
竹中 晃二 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80103133)
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Keywords | 簡易型身体活動量測定機器 / 身体活動 / 健康行動カウンセリング |
Research Abstract |
本研究の目的は,兵庫県三田市総合福祉保健センターと連携を保ちながら,特に中高年者のライフスタイル改善を目的とした健康行動カウンセリング・プログラムをソフトおよびハード面から支援できる地域型システムの開発を行うことである.本研究では,体力増強よりもむしろ健康増進のために,活動的なライフスタイルの採択・維持を目的とし,行動変容を意識した健康行動カウンセリングの新しい方策を検討する.平成15年度では,1)簡易型身体活動量測定機器の試作,および2)主観的身体活動量の測定尺度の開発を行った. 簡易型身体活動量測定機器の試作としては,ヴェガ・システムズ株式会社と共同で,中等度の強度(4メッツ以上に相当)の身体活動を行った数とその時間を提示する簡易機器を開発した.米国疾病対策センターと米国スポーツ医学会は,共同で,健康増進のための身体活動として,週のうちほとんどの日で,中等度の強度以上の身体活動を1日に総計して30分以上行うことと推奨している.しかし,現在,単に歩数を示す簡易機器は存在するものの,この中等度以上の強度の活動時間を提示する機器は開発されてこなかった.現在,機器は開発され,今後,主観的身体活動量の測定尺度と合わせて信頼性および妥当性の検討が必要となる.市民を対象とする健康行動プログラムに,この機器を使用することで個々の参加者の毎日の活動ペースや目標値が設定されやすくなるに違いない.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 竹中晃二: "介入に役立つ社会的動機づけ研究への期待"心理学評論. 46. 102-107 (2003)
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[Publications] 竹中晃二, 上地広昭: "成人患者を対象とした身体活動・運動セルフエフィカシー研究"健康心理学研究. 16. 60-81 (2003)
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[Publications] 荒井弘和, 竹中晃二他: "自己管理型の身体活動増強プログラムにおける目標設定の検討"健康支援. 6. 27-32 (2004)
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[Publications] 上地広昭, 竹中晃二他: "小学生高学年における身体活動の多様性について"健康支援. 6. 22-26 (2004)