2006 Fiscal Year Annual Research Report
国立大学の研究評価における定量的評価指標に関する研究
Project/Area Number |
15300259
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Research Institution | JAPANADVANCED INSTITUTE OF SCEENCEAND TECNOLOGY |
Principal Investigator |
小林 俊哉 北陸先端科学技術大学院大学, 科学技術開発戦略センター, 助教授 (90345140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 三郎 , 財団法人・未来工学研究所, 知識社会研究グループ長 (60401949)
立瀬 剛志 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (30397228)
碇谷 勝 北陸先端科学技術大学院大学, ベンチャービジネスラボラトリー, 研究員 (60447696)
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Keywords | 広報分析 / 国立大学ブランド資産価値評価 / 研究プロセス評価 / 研究者集積度評価 / アウトリーチ / 技術ブランディング |
Research Abstract |
最終年度である18年度は17年度末迄に実施した広報分析結果の深堀を行い、その成果を平成18年10月21日〜22日に開催された研究・技術計画学会第21回年次学術大会において発表した。本研究では新聞記事検索データベース日経ニューズテレコン21を用いて記事収集及び内容分類を実施した。調査対象として本研究の対象が国立大学であることから、旧7帝国大学(北大、東北大、東大、名古屋大、京大、阪大、九大)を選択した。旧7帝国大学は、国立大学の中でも理科系から文科系まで幅広い学問分野をカバーしており、教職員数、学生数も多く、設立から現在までの歴史が長いため社会的な知名度が高いと考えられるため調査対象として適切であると判断した。調査期間は平成3年から17年までの15年分とした。調査対象媒体は日本経済新聞、毎日新聞、朝日新聞、読売新聞の4紙とした。以上の条件で旧7帝大の大学名をキーワードとして検索を実施した。その結果、旧7帝大の記事総数は約65,939件であった。これは極めて膨大な件数であるため、我々は記事内容の定性的な把握のために、平成3年、8年、13年、17年の年毎に100件、各大学400件の記事を収集し読解し分類調査した。その結果、新聞記事内容の傾向としてプラスイメージとマイナスイメージの2つの傾向が存在した。プラスイメージとして「引用」、「経歴」、「研究活動」、「活動評価」、「人事」、「受賞」、「歴史的背景」の7種の項目に分類できることがわかった。一方マイナスイメージの記事の多くは研究機関・研究者に関わる不祥事であることが分かった。不祥事の性格をさらに分析すると「捏造」、「セクハラ」、「事件」、「不正」、「事故」の5種の性格に分類することできた。以上の研究成果から、今後の国立大学の社会に向けたアウトリーチ活動並びに大学ブランディング構築へ向けた指針作成のための手がかりを得ることができた。
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Research Products
(5 results)