2003 Fiscal Year Annual Research Report
多様な参加形態を可能とする現職教員向け遠隔教育支援システムの開発と実用化
Project/Area Number |
15300272
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 助教授 (80262468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 純 富山大学, 教育学部, 講師 (10310757)
小川 亮 富山大学, 教育学部, 助教授 (00194465)
山西 潤一 富山大学, 教育学部, 教授 (20158249)
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Keywords | 遠隔学習 / ネットワーク / 双方向 / リアルタイム学習 / Web based Learning |
Research Abstract |
本年度は下記の4項目について、研究を実施した. (1)多地点IPテレビ会議システムの構築 (2)遠隔講義支援Webシステムの開発 (3)情報教育に関する現職向け教員研修カリキュラムを遠隔講義用に改変 (4)米国大学教育学部の現職教育授業との連携のための,打ち合わせと資料収集 それぞれの実施内容は下記の通りである。 (1)多地点での接続実験を行うために,多地点接続装置を設置し,通信実験を行った。 (2)メディア教育開発センターが開発したeXcampusを用い、遠隔講義支援システムを本学に設置したサーバにおいて運用を行い、本学で実施している10の授業の補助システムとして試験運用を実施した. (3)本グループで開発しているカリキュラムを遠隔学習用にアレンジして、2つの授業で利用した. (4)米国ケンタッキー州マーレイ州立大学と遠隔講義を実施し、その有用性および問題点の検証を実施した。また、マーレイ州立大学へ短期間訪問し,相手方へのシステム設定,授業実施の打ち合わせを行うと共に,先進的に活用されている事例について資料収集を行った. これらにより,平成15年度では,IP多地点テレビ会議システムとWebによる資料提供,コミュニケーション支援を取り入れた,現職教員向け遠隔研修実施の効果を分析中である. 本研究で利用するIP多地点テレビ会議接続装置は,本研究を進める上でもっとも必要とされる装置であったが、納入時期が大幅に遅れた(6月発注、11月中納入)ため、研究の推進の支障が発生した. 北陸6大学では、遠隔学習システムを利用した双方向遠隔講義が数年後から本格実施されることが決まり、本研究による知見を生かした教室環境整備、カリキュラム開発、支援システム構築を実施し、本研究の成果の転移をはかっていきたいと考えている。
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