2005 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成課程の体験的実習に関するルーブリック作成のための実践的研究
Project/Area Number |
15300279
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
梅澤 実 鳴門教育大学, 地域連携センター, 教授 (60314887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 進 信州大学, 教育学部, 教授 (30242663)
浦野 弘 秋田大学, 教育文化学部・附属教育実践総合センター, 教授 (50185089)
濁川 明男 上越教育大学, 学校教育総合研究センター, 教授 (10293268)
中山 玄三 熊本大学, 教育学部・附属教育実践総合センター, 助教授 (40211437)
姫野 完治 秋田大学, 教育文化学部・附属教育実践総合センター, 助教授 (30359559)
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Keywords | 教師教育 / 体験的実習 / ルーブリック / 子ども理解度 / 状況認識 / 子どもを見る眼の発達 |
Research Abstract |
教師教育において達成すべき資質力量を、人間的側面としてのapproprite personality、専門的・学問的知識としknowlege competency、とそれらを基礎とした実践的能力としてのpergformance competencyとして捉え、教育実習における教師の実践的能力を評価する方法と評価基準を明らかにすることをねらいとした。方法は、教育実習における実習生の学びから、評価基準を探るものである。 (1)授業設計段階での意思決定について:初期は、興味・関心」が意思決定に大きく関わるが,授業の回数を重ねるに従い,その観点は次第に薄れ,理解度」の項へと関心が高まっている。 (2)授業実践過程における意思決定について:「子僕の反応」による意思決定要因は,「予想外の応答」と「子供の行動」に分けられた。「意思決定の実際」においては、授業展開における「リスキー」か否かの判断は,授業が予定通り成立するかどうかである。しかし,実習が進むにつれ,授業において子供達が「理解」するために,どのような意思決定をすればよいかといった意識が芽生える。一方、指導技術に対する信頼という「感情」が意思決定に大きく作用する場合には、指導技術に対する信頼という感情の働きが問題解決者としての教師を優先的にコントロールすることになる可能性がある。 (3)授業を見る観点の変容について:初期段階は、「子ども主体」の実現を探ろうとする意識で、大学における講義等によって得た知識を授業者の具体的教授行為に捉える。授業実践を1〜2回経験した段階で、「説明」「発問」という教授行動を児童の側から捉えようとする。授業実践を3〜4回経験した段階から、「特定児童」に目が向けられる。最後の段階では、「教材」についての見方、「子どもの学習にとって、どんな意味があったか」といった、「子どもの学習」と「教材」との関係を視野に入れて批判的視点が獲得される。
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Research Products
(5 results)