2004 Fiscal Year Annual Research Report
形成的学習のための行き来が可能な教材群による第二言語学習支援システム
Project/Area Number |
15300285
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
伊藤 紘二 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (20013683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊丹 誠 東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (70212983)
原田 哲也 東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (80189703)
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Keywords | 第二言語学習支援 / 読解支援 / 表現連関マップ / 評価実験 / 音声認識エンジン / プロソディ / XMLファイル / 表現判別関数 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度までに実装した日本語読解支援システムについて、留学生を被験者に評価実験を行い、中級の学習者の表現獲得に有効であることを見出したが、少なからず改善を要する点が指摘されたので、それに基づいて、まず、表現ノートからリソースを検索して得られた結果のメニューを、そこから選ぶときに表現を含んだ文章が見られるものに改良し、さらに、表現連関マップを導入して、意味的あるいは表現形式において関連のある表現を辿って検索をかけることもできるような仕組みを作った。一方、音声言語支援として、模範音声の朗読を、音声認識エンジンで認識して得られたタイムスタンプと、ピッチならびにパワーのタイムスタンプを照合することによって、日本語では、高低アクセントと休止、英語では、強勢シラブルとポーズなどのプロソディを自動検出して、XMLのテキストを構文解析してつけられた語やモーラやシラブルのタグに、これらの情報を時間情報とともに属性の形で埋め込む仕組みを作った。そして、これから作られたDOM木を検索することによって、任意のテキスト上位置から模範音声を再生して、その位置をテキスト上に先行表示しつつ、これらの情報を表示できる仕組みの基本的な部分を作った。これによって、音声に先導された表現獲得の効率と定着が期待される。さらに、表現の構文的特徴と、使われている自立語にもとづいて、表現ノート付けの候補位置をアドバイスしたり、使う自立語を与えて穴を埋める形の作文をさせてこれを診断する際に、表現として許容される範囲のオーサリングを支援することを目指して、自立語間の距離に基づいた表現判別関数の研究を開始した。
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Research Products
(6 results)