2006 Fiscal Year Annual Research Report
形成的学習のための行き来が可能な教材群による第二言語学習支援システム
Project/Area Number |
15300285
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
伊藤 紘二 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (20013683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 哲也 東京理科大学, 基礎工学部, 淮教授 (80189703)
伊丹 誠 東京理科大学, 基礎工学部, 淮教授 (70212983)
掛川 淳一 兵庫教育大学, 教育学研究科, 助教 (90403310)
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Keywords | 表現獲得支援 / 表現ノート / 穴埋め作文診断 / 音声認識 / プロソディ学習支援 / モーラ単位のピッチ表示 / 音声同期ハイライト / 学習者音声のピッチ表示 |
Research Abstract |
本年度は、日本語音声言語支援で、昨年度試作した模範音声のオフライン処理によるピッチ表示の詰めを行うと共に、学習者がテキスト上で指定した範囲について、学習者が読み上げる音声のモーラ単位での時刻を、オンライン、リアルタイムで音声認識エンジンによって解析し、それと10msごとに測定されたピッチデータと組みあわせてモーラ単位のピッチを得、予めXMLファイルにピッチデータをもたせた模範音声のピッチと並べて表示する仕組みを作った。とくに、発音の不完全な学習者音声について、システムが、一番もっともらしい認識結果を出力するようにさせることが出来るような文法の書き方を工夫した。 また、音声のポーズからポーズの区間を単位として、学習者が、教材テキスト上で、任意の位置を指定すると、それを含むポーズ間区間を検出してそこから、模範音声の再生をスタートさせ、音声に同期して、ポーズ間区間がハイライトされてゆき、任意区間でストップさせることが出来る仕組みを完成させた。 一方、読解支援と表現ノートに基づく表現獲得支援と音声言語の側面からの表現獲得支援を融合する仕組みを開発した。とくに、複数の表現使用例のコンテクストの比較と、その部分の音声言語上の比較を、対応させて行わせるために、使われている表現を含む意味的にまとまったポーズ間区間の列を自動的に検出し、音声に同期したハイライトを繰り返すこととした。 なお、日本語の文単位の穴埋め作文診断については、格助詞、連体修飾、連用修飾、モダリティ、やりもらい、判定詞、後置詞の範囲までをカバーした。
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Research Products
(5 results)