2005 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害者のための板書を伴う授業環境提供に関する研究開発
Project/Area Number |
15300288
|
Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
大武 信之 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (10223851)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 昌和 九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (20112302)
藤芳 衛 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (20190085)
金堀 利洋 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教授 (00352568)
|
Keywords | 点字 / 数式 / レイアウト解析 / UEBC / PDF文書 |
Research Abstract |
大武(筑波技術大学) 点字出力のための点字ディスプレーを購入し、これにシステムを組込み、まだ一部不具合があるが、数式の表示が可能になった。また、オブジェクト指向プログラミングを用い抽象化されたデータの扱いを取り入れ、即時性のあるシステム構築を次年度に向け継続中である。タッチパネルを黒板にみたて、出力用装置としてパソコンおよびプロジェクタ用いた入出力の実験を継続し、次年度完成用システムの基礎データを収集した。 鈴木(九州大学) 前年の継続として、数学・理科を中心に教科書や典型的な参考書、試験問題などのレイアウト解析ための文書モデル記述法の設計、および各レイアウト要素(図、表、文章、数式の領域識別、文書論理構造認識)などの判別基準に関する実験研究を行った。また田中(富士通:外部協力者)と協力し、枠無し手書き日本語の文字認識を板書文字への応用を図った。 金堀(筑波技術大学) 手書き数式、手書き日本語の認識部分の設計、数式-点字表示ビューアの試作、PDF文書内の数式の読み出しを可能とした。また大武と協力し、点字出力部分の設計・開発を行う。日本語および点字の対応に関し、藤芳が行っているUNICODEへの割り付けを取り入れながら、出力形式の対応を行った。 藤芳(大学入試センター) 英語圏で検討されていた新点字コードUEBCが2004年4月採択されたのを受け数式・化学式の調査を行い、本対応を昨年度末にまとめた。このまとめを基に、点訳形式を現行日本点字規則と、標準化が採択されたUEBCを共存させる形で対応を検討する。日本点字委員会はUEBCの扱いに対し、結論を出していないが、英語圏での採択はデジュール・スタンダードであるため、世界の標準化に対応した出力と、従来の日本の数式点字の両方での対応を可能とする内部形式を定めた。
|
Research Products
(6 results)