2003 Fiscal Year Annual Research Report
地球温暖化に伴なうサンゴ礁形成海域の北上に備えた沿岸域地形形成基盤の研究
Project/Area Number |
15300303
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
菅 浩伸 岡山大学, 教育学部, 助教授 (20294390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 信行 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40087143)
中島 洋典 有明工業高等専門学校, 一般教育科, 教授 (90172303)
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Keywords | サンゴ礁 / ボーリング調査 / 環境変遷 / 地形発達 / 環境管理 |
Research Abstract |
本年度は,受注生産となるボーリング器材の発注・購入と,平成16年度掘削調査を予定している事前調査・掘削許可申請を行った。 ボーリング器材は6月に発注し,メーカーとの打ち合わせを重ねながら,11月末に器材を完成させた。油圧ユニットはプロトタイプ機よりも大型化し,ケーシングの挿入などの作業を可能とする出力とした。また,水ポンプ・掘削マストにも改良を加えた。 来年度以降の掘削に向けては,まず,環境省にて来年度以降の全ての掘削対象地について,自然公園地区などの規制範囲を確認した。全ての掘削予定地点で自然公園地区をはずれており,調査に支障がないことを確認した。北限域サンゴ礁は分布が限られており,所在地と地形構造に関する周到な事前調査が必要である。また,掘削機を設置しての作業には法律上の確認および地元理解が必須である。まず,平成16年度に掘削を予定している馬毛島について,現地にて掘削予定地点を選定した。あわせて西之表市役所・当該漁協・周辺の土地所有者への説明・許可申請を行ない,16年7〜8月に掘削調査が可能な状態とした。また,馬毛島につづく掘削候補地として北限域のサンゴ礁を調査し,屋久島の安房地域の離水サンゴ礁を候補地として選定した。ここでも現地の役場などにて事前調整を行った。また,平成17年度以降の掘削対象地である高知県柏島地域の予備調査も行った。 以上によって北限域サンゴ礁の分布範囲が特定できマッピングなどの基礎調査が完了した。現地での交渉もほぼ完了し,来年度以降本格的な掘削調査を行える状態となった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Fall, O., Hori, N., Kan, H., Diop, M.: "Toward an integrated management plan of the Djoudi Park water resources : Senegal River mouth"Environmental Management. Vol.31. 14-28 (2003)
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[Publications] Inoue, M., Suzuki, A., Nohara, M., Kan, H., Kawahata, H.: "Coral Skeletal Tin and Copper Concentration at Pohnpei, Micronesia : Possible Index for Marine Pollution by Toxic Anti-biofouling Paints"Environmental Pollution. Vol.129(印刷中). (2004)
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[Publications] 鈴木倫太郎, 菅 浩伸: "石垣島におけるサンゴ礁地形分帯構造とウニ類による生物浸食"地形. 25巻2号(印刷中). (2004)