2005 Fiscal Year Annual Research Report
活動的火山のリアルタイム予測を目指す次世代ハザードマップの研究
Project/Area Number |
15300308
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
遠藤 邦彦 日本大学, 文理学部, 教授 (70059781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 直道 日本大学, 文理学部, 助教授 (00349945)
高橋 正樹 日本大学, 文理学部, 教授 (20134166)
山川 修治 日本大学, 文理学部, 教授 (00183674)
中山 裕則 日本大学, 文理学部, 教授 (90318329)
大野 希一 日本大学, 文理学部, 助手 (90328659)
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Keywords | 火山防災 / 次世代型ハザードマップ / リアルタイム / 噴火シナリオ / 噴火履歴 / 富士山 / 災害リスク / 噴出物データベース |
Research Abstract |
火山防災上,防災担当者や住民にとって真に役立つ次世代型ハザードマップの構築を目指し,7項目の目標に対してそれぞれ以下の成果を得た. a.漏れのない噴火履歴の解明:重点的な現地調査により,データの充実化を進めた. b.噴火発生確率のより正確な見積もりとデータベース:噴火発生確率の重要判断材料である富士山の階段ダイアグラムを新しいデータに基づいて改定した。また,データベースを充実させた. c.噴火のさまざまな癖:火口の位置やタイプ,火砕流の発生など、新たな資料を得た。 d.発生確率は低いが影響の大きなイベント:富士山における代表事例として御殿場岩屑なだれの詳細解明を行い,論文として公表した. e.多様な噴火シナリオから災害リスクの検討へ:宝永噴火,貞観噴火の詳細な検討に基づいて,爆発的噴火のタイプ,溶岩流出のタイプの典型とし,宝永噴火については災害リスクの検討を進めた. f.大気や地表の熱情報から:富士山監視カメラシステムを継続的に運用し、雲や降雪状況の変化をホームページに公開した。地表面温度分布の分析結果についてはその成果を公表した。以上のa-fについてはその成果を単行本「富士山の謎をさぐる」として公表した。 g.役に立つハザードマップへ:噴火が近づき、あるいは始まった時に機器観測,監視カメラ,目視情報をはじめ、大気情報や地表の熱などの関連情報を含めて、多様な情報がリアルタイムに捉えられ、また必要な情報がハザードマップ上に迅速に示されるGISを利用したシステムを,防災担当者および研究者間で運用するDGI-RTSシステムとして構築し,その中で公開できる部分を「富士山観測プロジェクト」としてウエブページに公開した[http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/quart/fuji-p/].これはすでに公開されている「富士山監視ネットワーク」と,さまざまな災害情報について予備知識を与えることを狙いとして作成した「自然災害と環境問題」のページにリンクしている.
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Research Products
(11 results)