2005 Fiscal Year Annual Research Report
合成開口レーダによる南極氷床末端変動が流域のダイナミクスに及ぼす影響の評価
Project/Area Number |
15310017
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
古川 晶雄 国立極地研究所, 研究教育系, 助手 (70261120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 理行 国立極地研究所, 所長 (20125214)
本山 秀明 国立極地研究所, 研究教育系, 助教授 (20210099)
藤田 秀二 国立極地研究所, 研究教育系, 助教授 (30250476)
西尾 文彦 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (40044789)
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Keywords | 合成開口レーダ / 南極 / 氷床 / 氷床末端 / 地球環境変動 / 氷床変動 / 地理情報システム |
Research Abstract |
地球規模の環境変動が南極氷床の変動に及ぼす影響を定量的に明らかにするために、過去10年間の南極氷床末端の変動の実態を明らかにし、氷床末端の変動が氷床の流域の変動に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。本研究が対象とする南極氷床の地域は、ドームふじ(標高3810m)を頂部とする東南極ドロンニングモードランド地域の白瀬流域であり、日本南極地域観測隊によるデータが蓄積されている地域である。しかし、流域の氷の大部分が海へ流出する白瀬氷河末端部はクレバスの存在により地上からの接近が困難なため、流動と変動に関する地上観測はほとんど行われていない。しかしマイクロ波散乱計である合成開口レーダによれば、天候の関係なく雲を通して広域にわたる氷床表面の情報を得ることが可能である。 本年度は、地上観測データと過去10年間の衛星搭載合成開口レーダによるデータの集積を行うためのシステムの構築を行った。システムは地理情報システム(GIS)を基礎として、種々の拡張機能を付加させたものである。このシステムにより、氷床表面地形、表面形態、表面質量収支などの地上観測データの集積とその時間変動の詳細な解析が可能となった。また、衛星による画像との重ね合わせも可能となり、地上観測データと衛星画像データとの詳細な比較が可能となった。また、氷床変動の実態とメカニズムを解明するための多周波アイスレーダ観測による氷床内部の動力学的状態に関する研究も行った。
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Research Products
(7 results)
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[Book] 雪と氷の事典2005
Author(s)
(社)日本雪氷学会
Total Pages
760
Publisher
朝倉書店
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より