2006 Fiscal Year Annual Research Report
複雑系による予測とリアル・オプション評価を用いたシステムリスク分析・制御の研究
Project/Area Number |
15310120
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Research Institution | KYUSHU UNIVERCITY |
Principal Investigator |
時永 祥三 九州大学, 大学院経済学研究院, 教授 (30124134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 誠一 九州大学, 大学院経済学研究院, 教授 (90037284)
中井 達 九州大学, 大学院経済学研究院, 教授 (20145808)
古川 哲也 九州大学, 大学院経済学研究院, 教授 (00209165)
森保 洋 長崎大学, 経済学部, 助教授 (10304924)
池田 欽一 信州大学, 経済学部, 助教授 (10334880)
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Keywords | 複雑系 / リスク分析 / リアルオプション / 予測と制御 / 遺伝的手法 |
Research Abstract |
複雑系を用いた予測とリアル・オプション評価を利用したシステムリスク分析と制御に関する平成15年度から平成18年度まですすめてきた研究においては以下のような具体的なテーマについて系統的に研究の実施とこれにともなう成果の刊行を行ってきた。(1)リアル・オプションによるリスク評価と動的計画法による定式化,(2)複雑系の基礎理論の整備,特に遺伝的手法の新しい展開,(3)サービス施設や事業評価などの現状の分析,(4)不確実性を記述するモデルとしての複雑系理論の整備,現実データの解析,(5)企業レベル,経済社会のマクロレベルでのシステム記述と複雑系理論による予測と動的最適化の検証。本研究の最終年度(18年度)においては,これまでの理論的,実践的な研究成果について広く研究会などにおいて公開すると共に,客観的な評価をうけるよう体制をととのえることを目標に研究を進めてきた。その結果,ほぼ当初の目的に通りに実施することができ,広く成果を公表できるに至っている。特に,平成18年度の研究成果刊行費の助成を受けて,九州大学出版会より「複雑系とシステムリスク分析」としてまとめることが可能となって。またこれ以外にも,リアル・オプションのさまざまな適用分野ごとの専門家による討論とシステムの改編を進めていき最終的には日本オペレーションズリサーチ学会,電子情報通信学会,情報処理学会,経営情報学会の論文として公刊している。投資と参入・撤退に関するセミナーの開催と討論のまとめについてもいくつかの機会をもうけることができた。また海外で開催された国際会議における発表を通じて海外の専門家を含めた論点の整理を行うことができた。また解析ソフトウエアの整備と他のシステムへの移植も一部ではあるが進めている。
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Research Products
(7 results)