都市型災害発生後の災害弱者の避難・生活支援等の安全化システムに関する研究

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15310121
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
• Research Institution: Tokyo Metropolitan University
• Principal Investigator: 星 旦二 東京都立大学, 都市科学研究科, 教授 (00190190)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 勝野 とわ子 東京都立保健科学大学, 看護学科, 助教授 (60322351) ; 菅又 昌実 東京都立短期大学, 健康栄養学科, 教授 (00091041) ; 秋山 哲男 東京都立大学, 都市科学研究科, 教授 (10094252) ; 新田 収 東京都立保健科学大学, 理学療法科, 助教授 (80279778) ; 山口 亨 東京都立科学技術大学, 工学部, 教授 (40251079)
• Keywords: 地震災害 / 障害者 / 高齢者 / 避難行動 / 情報システム / 感染症 / 避難困難者

Research Abstract

災害時に最も大きな問題と考えられる高齢者・障害者の避難困難がある。本研究ではこの避難困難者の避難の問題を以下のように捉えている。(1)円滑な情報システムを構築し適切な避難誘導を可能にする、(2)避難時の感染症、水などの安全対策の方法を解明する、(3)避難困難者の実態を明らかにし、各々の人に合った避難手段を開発する。この3つの領域について今年度は予備的研究として以下のことを行った。
(1)予備的実験
(1)、(3)のシステム構築の予備的調査として障害者8名の避難行動実験を実施した。その結果、PDAを用いた選択経路の把握はある程度可能であり、またオープン型情報システム構築はこれからの課題である。また障害者の避難については、避難途上で血圧測定が不能(高くなりすぎたため)になるなど、障害者の避難には予期せぬ困難を伴うことが分かった。
(2)アンケート調査
避難困難者を把握するために、特定地区(100ha程度)を対象とした2段階型のアンケート調査の第1段階を行った。結果は来年度となる。第1段階の調査は避難困難者の把握に留まり、第2段階の避難問題の構造を明らかにする調査へのステップとして位置づける。