2005 Fiscal Year Annual Research Report
平均・リスクモデルにもとづく国際分散投資モデルの開発と実証
Project/Area Number |
15310122
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
今野 浩 中央大学, 理工学部, 教授 (10015969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 東 中央大学, 理工学部, 教授 (50114533)
鎌倉 稔成 中央大学, 理工学部, 教授 (40150031)
川代 尚哉 中央大学, 理工学部, 助手 (70365881)
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Keywords | 国際分散投資 / インデックス・トラッキング / 大域的最適化 / 整理計画法 / 平均・絶対偏差モデル / 平均・リスクモデル / ポートフォリオ理論 / 取引コスト |
Research Abstract |
国際分散投資をおける標準手法は、アセット・アロケーションとインデックス・トラッキングの組み合わせである。しかしこの方法は、個別データに含まれる情報を過度に圧縮するため、必ずしも満足すべきパフォーマンスにつながらないという欠点がある。 そこでわれわれのグループは、国際分散投資のパフォーマンスを改善するため、株式・債券統合モデルを用いた国際分散投資モデルを構築し、46ヶ国、4000銘柄の資産に関するデータを用いてポートフォリオを組んだ。その結果、従来のアセット・アロケーション手法より優れたパフォーマンスを挙げることが示された。このことは、国際分散投資においても、個別資産をユニバースとする大型平均・リスクモデルを解くことによって、優れたパフォーマンスが実現されることを示唆している。 本年度は、以上の成果を更に改善するため、大域的最適化法と整数計画法を用いて、マーケット・インパクト、ロング・ショート戦略、取引コストの下でのインデックス・トラッキング、組み込み銘柄数制約、最小取引単位制約などの厳密な取扱いを可能とする手法を開発した。これらは従来多くのグループが試みたにも拘らず、計算に壁に阻まれ十分な成果を挙げることが出来なかったものであり、今回の研究によって国際分散投資モデルの有効性は一層高まるものと期待される。
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Research Products
(6 results)
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[Book] 金融工学20年2005
Author(s)
今野 浩
Total Pages
229
Publisher
東洋経済新報社
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より