Research Abstract |
本年度は,日本の火山(諏訪瀬島,薩摩硫黄島,桜島,阿蘇,三宅島,伊豆大島,浅間,安達太良,北海道駒ケ岳,有珠)を対象に観測を行っているプロトタイプのノア衛星によるリアルタイム火山熱観測システムを改造・拡張し,東アジアの火山の対応できるシステムの開発および個々の火山の詳細を調査するための基礎資料となる高分解能衛星画像の収集とそのデータベース化の作業を中心に行った. プロトタイプシステムの改造・拡張では,以下の地域・火山を,本年度新たに,観測対象に含めた. ◆日本:知床硫黄山,雌阿寒,十勝,樽前,秋田焼山,岩手,秋田駒ケ岳,鳥海,蔵王,吾妻,那須,新潟焼山,草津白根,御岳,焼岳,富士,九重,雲仙,霧島,口永良部島 ◆カムチャッカ半島: Ilyinsky, Zheltovsky, Ksudach, Mutnovsky, Gorely, Koryaksky, Avachinsky, Zhupanovsky, Karymsky, Maly_Semiachik, Kronotsky, Tolbachik, Bezymianny, Kliuchevskoi, Sheveluch ◆千島列島: Tyatya, Grozny_Group, Barans, Medvezhia, Kolokol_Group, Chirpoi, Goriaschaia_Sop, Zavaritzki_Cald, Ketoi, Rasshua, Sarychev_Peak, Raikoke, Chirinkotan, Ekarma, Hirimkotan, Tao-Rusyr_Calde, Nemo_Peak, Karpinsky_Group, Chikurachki, Ebeko, Alaid ◆フィリピン: Bulusan, Mayon, Taal, Pinatubo, Didicas, Babuyan_Claro 現在,新しいシステムを新規に構築したサーバシステムに導入し,上記火山のデータを試験的に処理している.近日中には一般に公開できる予定である. 活火山データデースについては,テラASTER画像(約60シーン),JERS-SAR画像(約80シーン)を購入し,上記ノア衛星によるリアルタイム火山熱観測システムで観測を行っている火山および今後観測に組み込む予定のインドネシア西部(スマトラ島,ジャワ島,バリ島)の簡易地形データベースを作成した.今後は,次の段階として,これらの画像データを利用して,東アジアの主要活火山の地形分類図の作成を行う.
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