2004 Fiscal Year Annual Research Report
視覚メディアにあらわれた日露相互のイメージと表象-日露関係の理解のために-
Project/Area Number |
15310169
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 和貴夫 大坂経済法科大学, 教授 (70029734)
生田 美智子 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (40304068)
木村 崇 京都大学, 大学総合人間学部, 教授 (80065234)
メーリニコワ イリーナ 同志社大学, 言語文化研究教育センター, 教授 (10288607)
井上 泰浩 広島市立大学, 国際学部, 助教授 (50347613)
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Keywords | 国際研究者交流 / 日本 / ロシア / 日露関係史 / ヴィジュアルな資料 / イメージ / マス・メディア / コミュニケーション |
Research Abstract |
16年度は、研究計画に応じて日露相互のイメージと表象が日露の地域によって差異があるかどうかを調べた。すなわち、まずウラジオストクおよび新潟県で市民を対象にアンケート調査を実施した。現在分析中である。 11月23日〜30日研究分担者6人はウラジオストクへ出張し、極東大学の研究者とコロキアムを開催した。日本分担者の発表テーマは以下の通りだった。ミハイロバ・ユリア「国民アイデンティティの立場から見る日露関係」、生田美智子「江戸時代における日露相互のイメージの変遷」、メーリニコワ・イリーナ「1950-80年代の日露合弁制映画にみるパートナのイメージ」、木村崇「なぜ日本人娼婦はウラジオストクに来たか」、鐸木道剛「日本におけるゲフシマン・キリストのイコンであった。さらに、研究分担者はウラジオストクの資料館、博物館、文書館で資料収集を行った。2005年3月ミハイロバ・ユリアとスティール・ヴィーリムは、NHKのロシア番組の担当者にインタビューし、視覚メディアと外国人のイメージとの関係について理論的討論をした。 15年度〜16年度の研究成果に基づいて中間報告書(197頁)を印刷した。その中には、以下のような論文が入っている。Yulia Mikhailova前書き;M.William Steele, History and Images : On Re-visioning the Past ; Ikuta Michiko, Changing Russian-Japanese Images in the Edo Period;木村崇,浦潮日本娼家生成過程解明への手がかり;藤本和貴夫,ロシア極東における日本人イメージ;鐸木道剛,日本とロシアにおけるイコン(イメージ)理解;齋藤稔,ロシア芸術における形象的と装飾的表現-日本の近代に及ぼした表象のアイコノロジ;メーリニコワ・イリーナ、1930〜1960のソ連映画に見る日本人のイメージ;井上泰浩、メディア・コンテントと外国のイメージ形成-日本人のロシアイメージ・意識調査;井上研二「古いロシア、新しいロシア-わが国のメディアに見るソ連観とロシア観」Leonid Smorgunov, Three Strategies of Representation : Images of Japanese Politicians on Russian Television and the Interne;五十嵐徳,ロシア人の現代日本人女性のイメージに関する一考察-定期情報誌に見るその形成における諸問題と傾向;Yulia Mikhailova, Anime and Manga in Contemporary Russia-A Bridge Between Two Countries? ;ウラジオストクにおけるロシア日本知識調査結果;ロシア人の日本女性に関する知識調査;日本ロシア意識調査アンケート;図の別表。
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Research Products
(7 results)