2005 Fiscal Year Annual Research Report
擬似法的な倫理からプロセスの倫理へ-「生命倫理」の臨床哲学的変換の試み
Project/Area Number |
15320003
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
紀平 知樹 大阪大学, 文学研究科, 講師 (70346154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中岡 成文 大阪大学, 文学研究科, 教授 (00137358)
本間 直樹 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 講師 (90303990)
霜田 求 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90243138)
松葉 祥一 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00295768)
森岡 正博 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (80192780)
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Keywords | 哲学カフェ / スピリチュアリティ / コミュニケーション / ナラティブ / 環境 / 倫理コンサルテーション |
Research Abstract |
・日本在宅ケア・ホスピス研究会の広島大会での哲学茶屋で、「プライバシーに踏み込まないケアはあるか?」というテーマで哲学カフェの開催に協力した。また日本哲学会における哲学教育に関するシンポジウムにおいて、研究分担者の中岡が、パネリストとして参加した。これらのものを通じて、社会における哲学の役割の検討を行い、また、対話を通じた共同的な意志決定のあり方を模索した。 ・また実際に、京都の私立高校において、哲学的コミュニケーションを用いた授業を計10回行い、その有効性と問題点を検討した。 ・医療におけるスピリチュアリティの意義についての研究会(ナラティブを巡って-「スピリチュアリティと環境」)を開催し、スピリチュアリティの意味、ナラティブとスピリチュアルケアの関連、また、建物や環境が患者に与える影響、またグリーフケアにおける紙芝居の活用事例などを検討しながら、スピリチュアリティについての意味の検討をおこない、そこでのコミュニケーションやプロセスの重要性を明らかにした。 ・生命倫理を医療倫理のみに局限せず、また他分野での取り組みを参考にするために、各地で行われている自然観察会などに参加しながら、環境問題においてどのようにコミュニケーションが活用されているかを調査、検討し、その問題点を明らかにした。 ・科学技術コミュニケーションや開発コミュニケーションなど、様々な場面で用いられているコミュニケーション手法に関する文献研究を行った。
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Research Products
(5 results)