2004 Fiscal Year Annual Research Report
20世紀における戦争と表象/芸術-展示・映像・印刷・プロダクツ-
Project/Area Number |
15320019
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
長田 謙一 千葉大学, 教育学部, 教授 (20109151)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 忍 千葉大学, 文学部, 助教授 (90272286)
ハーイ ピーター・B 名古屋大学, 大学院・国際言語研究科, 教授 (90208900)
木下 直之 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (30292858)
安松 みゆき 別府大学, 文学部, 助教授 (40331095)
久留島 浩 国立歴史民俗博物館, 助教授 (30161772)
|
Keywords | 戦争 / 表象 / 芸術 / 植民地 / 日本 / 展示 / 映像 / 印刷 |
Research Abstract |
最終年度に当たり、共同研究者各自の個別研究を進めると共に、研究例会を重視し、特に12月には海外共同研究者をも迎え、公開研究例会をもって研究討議を深めた。その結果、美術・映画・ダンス・宗教・記念碑・プロダクツ等の諸領域に渡って多角的に20-21世紀の戦争表象問題を検討し、各方面に個別的新知見を提供しえたばかりでなく、戦争期表象問題が20世紀表象問題のきわめて重要な問題域であることを明らかにしえた。研究例会のテーマを示す。第1回9月5日:一ノ瀬俊哉「旧満州における戦勝記念碑」;第2回10月1日:木下直之「日露戦争と表象」;第3回(公開)12月19・20日:鴻野わか菜「現代ロシア映画における戦争の表象」/木村理恵子「『半島の舞姫』-崔承喜をめぐって」/シュテッフィ・リヒター「ネオナショナリズム・タブーを破ること・世代交代-ヒトラー映画『滅亡』と東条映画『プライド.運命の瞬間』について」/ピーター・B.ハーイ「菊池寛と革新官僚と映画雑誌『日本映画』」/金子淳(研究協力)「十五年戦争期の博物館展示における<日本>の表象」/安松みゆき「第一次大戦下のドイツ俘虜大分収容で生み出された美術をめぐって」/ブリジ・タンカ「戦時期日本の宗教」/長田謙一「古賀春江『超現実主義絵画』<海>(1929)と『機械主義』の転回」第4回2月5日:森仁史(研究協力)「伝統と近代--剣持勇を通して」/河田明久「靖国神社にみる戦争の表象1931〜1945」。これらの成果は、研究成果報告論文集に掲載されるほか、2005年12月に国際シンポジウムを開催して示す計画であり、研究成果公開促進科研費を申請した。そのほかに、研究成果は、別項に示すとおり共同研究者それぞれの著書論文等において公開されており、また、研究代表者長田の古賀研究や戦争期デザインに関する議論など、一部の成果は別途公開される予定である。
|
Research Products
(26 results)