2006 Fiscal Year Annual Research Report
藝道思想の現代的意義について-日本的展開を焦点として-
Project/Area Number |
15320023
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
青木 孝夫 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 助教授 (40192455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 正幸 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (10092305)
樋口 聡 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30173157)
桑島 秀樹 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 助教授 (30379896)
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Keywords | 芸道 / 芸術的実践 / 身体教育 / 日本の美学 / アジアの美学 / 身心論 / 芸術教育 / 比較美学 |
Research Abstract |
完成年度にあたる本年は藝道思想の現代的活用の基礎的探求を進め、殊に美的文化の日常的実践を考察した。独創性の神話を離れた藝術は、複製技術の普友と絡み広範な美的実践として姿を現し、従来の藝術の境界を突き崩し拡大している。スポーツや身体変容まだ礼儀・作法など芸道の名前では呼ばれていないが、鑑賞でなく自ら実践するアートの意義の解明に尽力した。<藝術実践による自己変容の営み>という基本的発想の下、各分担者は次のように研究を進めた。 ◆2006年7月には広島芸術学会と協力して「芸術学の変容-周辺領域からの提言-」と題するシンポジウムを企画し、青木孝夫と樋口聡がパネリストとして参加し、日常性に根ざす美的実践の意義を論じた。 ◆青木孝夫は2006年6月に第28回日本18世紀学会の共通論題シンポジウム「礼(儀礼・礼儀・作法)を通して見る文明観」をコーディネイトし、身心の<文明化>の意義を広く論じた。10月には中国で開催された第四回東方美学国際学術会議で「自娯自楽の藝術思想-東西融合の現代的文脈に於ける藝術思想の美学的意義について-」と題する研究を発表した。 ◆樋口聡は2006年9月に韓国で身心美学に関する研究を発表し、また12月には広島芸術学会と協力しアートと美的教育の関係についてのシンポジウムをコーディネイトし、身心美学の比較類型学的研究を押し進めた。 ◆原正幸は比較音楽美学を基礎に研究を進め藝術修行思想の比較類型学的研究を進めた。 ◆桑島秀樹は「シビィリティと藝術」に注目して、エドムント・バークの政治教育思想と藝術との関連に関する研究を推進し成果を得た。 以上の各分担者の研究成果を踏まえ、青木を中心に4年に渡る研究の総括を進め、成果を研究報告書として公表する。また日韓美学研究会と合同で進めた若手研究者・院生らによる藝道研究の成果を盛り込んだ第13回日韓美学研究会報告書[改定版]を刊行した。
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Research Products
(6 results)