2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15320030
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
佐藤 道生 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (60215853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
住吉 朋彦 慶應義塾大学, 附属研究所斯道文庫, 専任講師 (80327668)
堀川 貴司 鶴見大学, 文学部, 教授 (20229230)
中川 博夫 鶴見大学, 文学部, 教授 (70211414)
陳 捷 国文学研究資料館, 文学資源研究系, 助教授 (40318580)
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Keywords | 漢籍 / 書誌 / 議会図書館 / コロンビア大学 / C.V.スター図書館 / 漢学 |
Research Abstract |
本研究は、日本漢籍(日本で用いられた漢籍の意。日本で書写或いは刊行された漢籍、及び中国・朝鮮で書写或いは刊行された漢籍で日本に輸入されたものを総称して言う)の中で明治期以降に海外に流出し、現在も海外に所蔵されるものを網羅的に調査し、1、所蔵機関ごとにその目録を作成し、2、書籍一点ごとに書誌情報を示し、3、善本と考えられるものについては詳細な解題を付することを目的とする。1と2とについて今年度調査を行なった日本漢籍所蔵機関は、アメリカ合衆国議会図書館と同国コロンビア大学C.V.スター図書館とである。議会図書館では、『美国国会図書館蔵善本書目』(王重民著)と『米国議会図書館蔵日本古典籍目録』(同刊行会編)とに著録されている日本漢籍の全てについて詳細な調査を完了し、所期の目的を果たすことができた(住吉朋彦担当)。コロンビア大学C.V.スター図書館蔵書では、和本(日本刊写本)については『Japanese Woodblock Printed Books and Other Unique Japanese Materials』(甲斐美和編)に著録されている日本漢籍の調査を完了し、また唐本(中国刊本)については日本部門司書の野口幸生氏の協力によって所蔵漢籍の悉皆調査の便宜が与えられ、日本漢籍全てについての調査を終えることができた(佐藤道生、堀川貴司担当)。また本研究の最終年度に当たり、その成果の一部を佐藤道生(研究代表者)、堀川貴司(研究分担者)、住吉朋彦(研究分担者)の3名がコロンビア大学主催の「漢学ワークショップ」(2006年8月7日〜25日)で講義し、日本漢籍研究の意義を知らしめることに努めた。 尚、本研究の成果(上記1〜3)は平成19年度中に慶應義塾大学のサイト内で公開する予定である。
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Research Products
(6 results)