2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15320033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
堀川 貴司 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (20229230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
大高 洋司 国文学研究資料館, 整理閲覧部, 教授 (60152162)
松村 雄二 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (10086689)
相田 満 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (00249921)
野本 忠司 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (20321557)
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Keywords | 検索法 / 総ルビ付き本文 / 返り点 / データベース / シソーラス / 標準訓読み / 画像本文 / テキストデータ |
Research Abstract |
1.総ルビ付き本文および漢文系本文につき、検索に関わる問題点をそれぞれ抽出し、今後における特殊検索項目の一覧を定めた。 2.近世のルビ付き本文の典型である南総里見八犬伝の巻七を本文通りに入力し、検索実験用のモデルとした。なお当初は返り点付き漢文本文の標準である代表的古典も入力する予定であったが、業者側の技術面予算面での対応が遅れ、今年度は見送った。 3.総ルビ付き本文検索法の研究打合せ会を一回実施した。館外から、大阪市立大学助教授土屋玲子氏、山口県立大学助教授の木越俊介氏、凸版印刷株式会社より技術開発本部長萩原良治氏他2名、館内分担者3名が参加。従来開発されてきたルビ付き本文検索法として、国文研の古今ルール(ルビを括弧で括りタグ化する)や原本テキストデータベースにおけるルール(本文の外にすべてを仮名読みに開いた標準領域を設け検索する)をたたき台とし、本文の全部に読みを起こすことは多大の労力と手間がかかり不経済であるので、ルビを含めた本文を画像化することによって自在にヒットが可能となるが、その際、語彙シソーラスを蓄積してかませる方法が是であるとの献策を得た。また、返り点付き漢文検索法の研究打合せ会を一回実施した。参加者は、館外から、金沢学院大学教授柳沢良一氏、神戸女子大学教授の北山円正氏、館内から4名が参加。分担者原が現在開発を進めている近世経済記録文書データベースにおける総合検索法をモデルに検討を加え、どういう目的で誰が利用するのかという出発点が定まっていれば、システム側はどのような検索法にも対応できるとの知見を得た。 4.国文研の従来のデータベース関係における文字セットに対応させ、ユニコードを採用した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Yasunaga, Hara, Takei, Harries: "A Request for Participation on the Project ICJS"Proc.BAJS,2003. 57-58 (2003)
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[Publications] 原正一郎, 柴山守, 安永尚志: "人文科学データ共有のための標準化"人文科学とコンピュータシンポジウム論文集. 17-22 (2003)
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[Publications] 堀川貴司: "序跋・翻刻と訓読、書誌(1)"太平文庫51『松江近体詩』(水田紀久解説、太平書屋刊行). 259-280 (2003)
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[Publications] 堀川貴司: "序跋・翻刻と訓読、書誌(2)"太平文庫51『松江近体詩』(水田紀久解説、太平書屋刊行). 299-306 (2003)
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[Publications] 堀川貴司: "瀟湘八景-詩歌と絵画の交響-"サントリー美術館企画展図録『絵を描く絵を詠む 和歌と日本美術』. 30-31 (2004)
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[Publications] 大高洋司: "『椿説弓張月』の構想と謡曲「海人」"近世文藝. 79. 17-28 (2004)
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[Publications] 大高洋司: "『四天王剿盗異録』と『善知安方忠義伝』"国文学研究資料館紀要. 30. 131-154 (2004)