2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15320033
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
野本 忠司 国文学研究資料館, 複合領域研究系, 助教授 (20321557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 雄二 国文学研究資料館, 名誉教授 (10086689)
中村 康夫 国文学研究資料館, 文学形成研究系, 教授 (60144680)
大高 洋司 国文学研究資料館, 文学資源研究系, 教授 (60152162)
原 正一郎 京都大学, 地域研究総合情報センター, 教授 (50218616)
相田 満 国文学研究資料館, 文学形成研究系, 助手 (00249921)
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Keywords | アノテーション / 日本古典 / 電子化テキスト / 検索 / メタデータ |
Research Abstract |
本研究では古典文章の多重表記などのモデル化に向けた汎用なフレームワークとしてアノテーショングラフ(AG)の可能性を検討しているが、本年度は特に源氏物語の注釈書「湖月抄」を取り上げ、AGによる記述を試みた。その結果、適用にはさして重要な問題がないことが判明し、本アプローチの有効性を支持する結果が得られた。 さらにデータ収集の一環として台湾故宮博物院蔵本「蒙求」のなかの観海堂旧蔵本について原本の写真撮影(一部)と翻刻、訓釈等を行い、報告書(相田満、岡部明日香、濱田寛、堀誠、三田明弘編著)として出版した。ちなみに本書「蒙求」掲載注は、平安、鎌倉、室町期の日本文学作品に強い影響を与えたと考えられ、日本文学に出現する中国故事の典拠分析には当該書系統の注本を検証することが不可欠であると言える。また、一方で、古事類苑(天部・地部)の全文の電子化を行い、実験的にウィキペディアへの実装を試みた。 本年度は、本研究の最終年度であり、研究成果をとりまとめ、報告書を刊行した。
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Research Products
(4 results)