2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15320039
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
小倉 いずみ 大東文化大学, 法学部, 教授 (00185563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 直樹 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (80152198)
林 以知郎 同志社大学, 文学部, 教授 (90097858)
増井 志津代 上智大学, 文学部, 教授 (80181642)
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Keywords | トマス・フッカー / コネチカット植民地 / オランダの会衆主義 / 独立革命期の宗教 / 先住民関係 / フレンチ・インディアン戦争 |
Research Abstract |
平成16年度は大西直樹が全米アメリカ学会に出張し、増井志津代がスコットランドに資料収集に出張した。大西はアメリカ学会の理事としてアメリカ研究の学者を日本に招聘する準備を行なった。増井はスコットランド長老主義の起源やそのアメリカへの影響を調査した。また増井はハーバード大学において来年来日する予定のディヴィッド・ホール教授と講演について打ち合わせを行なった。林以知郎はアメリカ革命期の宗教と文学に関する研究を引き続き行なった。林はクーパーと先住民との関係などインディアンについての調査を進めている。その経過は『英語青年』の論文として発表された。 研究代表者の小倉は2004年2月にジョン・コットンの生涯についての著書『ジョン・コットンとピューリタニズム』を出版した後、ピューリタニズムの起源を探るためオランダと英国におけるトマス・フッカーの会衆主義の教義の確立についての研究を進めている。オランダでの会衆主義は未だ完成に至らず、フッカーは保守的な英国国教会を守る旧守派と過激な分離主義のあいだで苦悩する。そのような環境でフッカーが作り上げた会衆主義の教義はコットンやアメリカに移住した聖職者たちに大きな影響を及ぼしたと思われる。今年度はフッカーや他のピューリタンがオランダでどのような生活をして挫折したかを解明し、ピューリタニズムの生成を探究する予定である。 なお本研究は2005年2月に21世紀COEプログラム「「平和・安全・共生」研究教育の形成と展開」(国際基督教大学)の中の政教分離のプロジェクトに招かれ、大西と小倉が発表を行なった。
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Research Products
(6 results)