2003 Fiscal Year Annual Research Report
比較芸術論の新たな構築-文学と視覚芸術の相関に関する総合的研究
Project/Area Number |
15320043
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今橋 映子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20250996)
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Keywords | 比較芸術 / 比較芸術論 / テキストとイメージ / エクリチュールとイマージュ / 都市と郊外 / クロスジャンル研究 / 文学と視覚芸術 / クロスエリア研究 |
Research Abstract |
1)本年は初年度として、比較芸術論の基礎資料の収集に努め、データ整理の準備なども並行して進めた。 2)研究計画で立てた通り、本研究の前半2カ年問では、比較芸術論の具体的事例として「都市と郊外」を取り上げ、クロスジャンル研究の可能性を最大限に探っている。今年度は予定通り、その資料収集と分析のほとんどを終え、平成16年度中に成果を公に刊行する予定である。 3)本年度はすでに、比較芸術論を展覧会カタログから考えるユニークな試みを共著として出版した(今橋『展覧会カタログの愉しみ』東京大学出版会、2003年6月)。この出版を機会に、2003年7月5日東京大学にて学術シンポジウムを開催(「知の共有財産・展覧会カタログの現在」)。学内外300名を超す聴衆を得て発表および討議を行ない、全国紙等でもその意義が取り上げられるなど、十分な成果を見た。 4)11月にはパリ第7大学「エクリチュールとイマージュ研究センター」教授(所長)アンヌ-マリ・クリスタン氏を(COE関連事業で)招聰し、本研究と共同プロジェクトとして、セミナー2回、講演1回、シンポジウム1回を集中的に行なった。同センターはヨーロッパでも、比較芸術学的テーマを扱う唯一(と言うべき)の存在であり、クリスタン教授との専門的意見交換を行なうことによって、本研究テーマの重要性を再認識し、また具体的成果をすでに研究に取り入れている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 今橋 映子: "まなざしの倫理-報道写真の境界と出版"文学(岩波書店). 1月号. 97-102 (2004)
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[Publications] 今橋 映子: "1900年目日仏文化交差史への新視界-未公刊資料『パンテオン会雑誌』の位相"比較文学研究(東大比較文学会). 88号. (2004)
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[Publications] 今橋 映子(編著): "展覧会カタログの愉しみ"東京大学出版会. 264 (2003)