2004 Fiscal Year Annual Research Report
日中朝をめぐる交流と日本古代文学についての研究-渤海使と文学・『聖徳太子伝暦』-
Project/Area Number |
15320046
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
高松 寿夫 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40287933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陣野 英則 早稲田大学, 文学学術院, 助教授 (40339627)
河野 貴美子 早稲田大学, 文学学術院, 専任講師 (20386569)
新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
吉原 浩人 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80230796)
小林 保治 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (80063676)
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Keywords | 漢文学 / 日本文学 / 古代史 / 中国史 / 朝鮮史 / 日本思想史 |
Research Abstract |
研究活動は、ほぼ昨年度のそれを継続するかたちで進行した。6回開催した定例の研究会では、渤海使関係詩と伏見本聖徳太子伝暦の読解を引き続き行い、毎回、さまざまな分野の研究者が各地から集い、活発な意見交換がみられた。渤海使関係詩の読解成果については、各回の発表担当者によって議論の成果も取り込みつつ成稿され、『アジア遊学』(勉誠出版)に5回にわたって掲載した。伝暦の成果についても、公表を模索中である。これらの読解作業をとおして、従来の見解とは異なる新見や、通説の問題点が、少なからず明らかになってきている。いずれ得られた成果については、公刊することをめざし、その準備態勢も整いつつある。 11月に中国浙江工商大学で開催された国際シンポジウム「道教と日本文化」に本プロジェクト共同研究員3名が参加し、これまでの研究成果の一部も取り込んだ研究発表を行い、各国の研究者との意見交流を行った。また、来年度以降に本研究プロジェクトが中心となって企画を予定している国際シンポジウムに関する打ち合せ・意見交換を、中国北京師範大学、東北師範大学の関係者とともに行いつつある。 研究テーマに関する参考文献のデータ・ベースの構築も本プロジェクトの課題のひとつであるが、現在、仮名文献に比して構築が大幅に遅れている平安時代以前の漢文文献の電子テキスト化の実現についても、その可能性を探り、関係者の協力を得て具体的な実現に一定の見通しを得られるに至りつつある。
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Research Products
(22 results)