2003 Fiscal Year Annual Research Report
アジアの文化・インターアクション・言語の相互関係に関する実証的・理論的研究
Project/Area Number |
15320054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
井出 祥子 日本女子大学, 文学部, 教授 (60060662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 邦好 愛知大学, 法学部, 助教授 (20319172)
堀江 薫 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (70181526)
片桐 恭弘 ATRメディア情報科学研究所, 所長(研究職)
阿部 圭子 共立女子大学, 国際文化学部, 助教授 (90231951)
石崎 雅人 東京大学, 社会情報研究所, 助教授 (30303340)
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Keywords | 文化と言語 / 談話・ディスコース / 文化間比較可能な談話データ / 自然談話 / アジアの言語 / 言語とインターアクション / 文化とインターアクション / ナラティブの構造 |
Research Abstract |
「話者の文化的基盤の顕現を誘発する談話とは」いかなるものかについて、平成15年11月より平成16年3月までの間に7回の研究会を持ち、討論をおこなった。文化を映し出す言語データの収集の方法を探るため、既存の自然発話データとして、地図コーパス、Call Homeコーパス等を吟味検討した結果、新たな談話データ収集の必要性を確認した。アメリカで行われていた、同一刺激に対し、多言語でのナラティヴ談話データとして知られている"Pear Story""Frog Story"のデータを参考にして、"Mr.O"の話をテーマとする多言語間(日本語、英語、韓国語、中国語、タイ語)のデータをビデオ映像とDAT録音で収集するというデータのデザインを決定した。3月上旬に、言語間比較可能な談話データの収集と書き起こしの試作を完了した。 談話データは、(1)共同作業の会話(2)語りの談話(3)トピックを与えた自由会話であり、日本語、英語を扱った。3月26日の研究会においては、試作をしたデータをもとに、統一ゴールである論集作成に向けたテーマの検討、分析の観点、書き起こしに盛り込む要素を決定し、次年度の本格研究のための会議をおこなった。27日には、「話者の文化的基盤の顕現を誘発する談話とは?」というテーマで、第13回社会言語科学会において、海外共同研究者2名(岩崎勝一、Scott Saft)を招いてシンポジウムを開催し、本プロジェクトについて、広く一般的に情報公開すると共に、聴衆からのコメントも受けた。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] 堀江 薫: "日本語と韓国語の認知言語学的対照研究"日本語学. 22・9. 63-73 (2003)
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[Publications] Horie Kaoru: "Different Manifestations of "Modality" between Japanese and Korean : A Typological Perspective"Empirical and Theoretical Investigations Into Language. 124-131 (2003)
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[Publications] Wako Masakazu, Shigeru Sato, Kaoru Horie: "From Progressive to Perfect : A Corpus-based Study of the "Perfect" Meaning of the Korean Progressive Form -ko iss-"Japanese/Korean Linguistics. 12. 64-74 (2003)
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[Publications] 石崎 雅人: "タグ付きコーパスの共有化"日本語学. 22. 124-131 (2003)
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[Publications] 阿部 圭子: "助言のディスコース-『日米ラジオ人生相談番組』の事例研究-"共立国際文化. 21. 31-44 (2003)
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[Publications] Abe Keiko: "The strategy of preserving broken business discourse"Interaction and Cognition in Linguistics. 30-49 (2003)
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[Publications] 小池 生夫, 井出 祥子 他編: "応用言語学事典"研究社出版. 972 (2003)
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[Publications] 石崎 雅人: "(土屋 俊也編)AI事典 第2版(「談話処理」の項目執筆)"共立出版. 523 (2003)
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[Publications] 石崎 雅人: "(小池生夫・井出祥子 他編)応用言語学事典(「ATR対話DB」他の項目執筆)"研究社出版. 972 (2003)
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[Publications] 片岡 邦好: "(小池生夫・井出祥子他編)応用言語学事典(社会言語学関係10数項目執筆)"研究社出版. 972 (2003)
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[Publications] 阿部 圭子: "(小池生夫・井出祥子 他編)応用言語学事典(社会言語学「はじめに」他の項目執筆)"研究社出版. 972 (2003)