2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15320068
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 明信 兵庫教育大学, 学校教育学部, 講師 (90236670)
佐藤 恭子 プール学院大学, 国際文化学部, 教授 (30205976)
本多 薫 山形大学, 人文学部, 助教授 (90312719)
|
Keywords | 定義文 / 語彙 / 連想語 / 辞書 / 音声 / 聴解 / 朗読 / データベース |
Research Abstract |
本研究の目的は、リスニングでの語彙意味理解が可能である平易な定義文の音声データベースを構築し、作成された語彙定義を聴解の語彙学習に使用することで、学習者の聴解力が向上することを、言語実験を施行し検証することである。本年度は、機器購入により環境を整備し、また、データベース構築の研究方法について議論を行った。録音環境は、購入機器と現有設備の簡易防音室により、良好な環境での音声録音が可能となった。 討議の結果、研究の具体的な手順は以下の1〜7となった。 1.日常生活上重要な英語語彙及び英語長文の選択・収集 2.日常語彙及び長文から選択された語彙を対象とした、辞書からの定義文の選択・収集 3.日本人英語学習者の、対象語彙からの連想語彙の調査、収集 4.連想語彙調査から得られた結果に基づく、語彙定義文の作成 5.辞書からの定義文と学習者の連想語を基に書かれた定義文の朗読及び録音 6.朗読、録音された定義文を用いた、外国語学習教材の作成 7.定義文2種類を用いた心理言語実験の実施 第1段階の語彙と長文の選択、収集をはじめに、作業は段階的に進められているが、今後、語彙が蓄積されるに従い、学習者コーパスの調査、辞書定義文の調査、外国語学習者の心的語彙構造に関わる語彙レベルの調査、説明のわかりやすさに関する文章構造の調査、聴解に影響する発話速度や音声特徴の調査、音声データの効果的提示方法、定義文音声データを提示することの効果について、個々の段階から,研究の発展を促進させることが可能である。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Stephen B.RYAN: "A Review of Past Cross-Cultural Research Relating to Miscommunication Between Japanese and Americans"Bulletin of Yamagata University (Hamanities).. Vol.17. 181-206 (2004)
-
[Publications] 本多薫: "学習支援システムの音声情報が学習に与える影響について"情報処理学会第66回全国大会講演論文集. 4. 383-384 (2004)
-
[Publications] SATO Yasuko: "Japanese Learners' Linking Problems with English Psych Verbs"Working Papers in Linguistics, School of Linguistics and Applied Language Studies, The University of Reading, UK. Vol.7. 125-144 (2003)