2004 Fiscal Year Annual Research Report
国際教養育成と議論力及び交渉力養成の為のオンデマンド遠隔型語学国際交流の展開
Project/Area Number |
15320073
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (70148229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂岡 和子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70257286)
矢野 安剛 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00130857)
松坂 ヒロシ 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20096449)
村田 久美子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助教授 (10229990)
山崎 妙 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助手 (90350397)
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Keywords | 遠隔授業 / World Englishes / 国際教養 / インフラ調査 / ネットワーク / 異文化交流 |
Research Abstract |
国際教養として知っておくべき事象を1年生から3年生対象のオンデマンド教材として作成し、実験講座を開設した。協力校の実態調査如何で、CD-ROM教材も平行して作成した。2001年度に作成したCan-do Listに基づくプレイスメントテストを再度検討し、受講生の英語力により、初級、中級、上級の区別をつけようとした。中国語は当面初級コースのみとした。歴史的背景と国民性、伝統文化と大衆文化、経済や政治の仕組み、法律の違い、食の安全、ビジネス文化の違い、地球温暖化、人権、ASEANの活動、SEAMEOの活動、アジアにEUと同様の組織が必要かなどの話題を準備し、出来上がったものは「アジアの英語たちと言語政策」と『アジアの共生』に関する基礎知識講座であった。研究分担者は英語教育の専門家であるので、国際教養の内容については教養科目の枠内にとどめ、専門科目担当者の協力を仰いだ。しかし、アカデミズム偏重をさけ、わが国の大学教育に相応しい常識の育成に努め、特殊なイデオロギーや偏った宗教的な信念、学問的ではあるが対立意見を考慮していないバランスのない意見に対して、基本的な人権を尊重するという常識を人間性豊かな観点から反論できるよう指導した。学問を学問として教えるのではなく、対人関係のなかで人間性豊かな論理展開ができるような指導法をとった。韓国については高麗大学、中国については首都師範大学、フィリッピンについてはデラサール大学とフィリッピン国立大学、シンガポールについては、RELCとシンガポール国立大学、台湾については台湾師範大学、淡江大学,マレーシアについてはマラヤ大学、香港については香港バプテスト大学と共同で作成した。理解度確認テストを作成し、授業外でBBSによる討論も準備した。上級者には遠隔講義を開講するが、担当教員が準備コースを演習形式で英語による授業を設けることも大切である。
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Research Products
(6 results)