2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15320078
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Research Institution | Ryutsu Keizai University |
Principal Investigator |
関 哲行 流通経済大学, 社会学部, 教授 (60206620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊田 浩志 上智大学, 文学部, 教授 (20112162)
多田 哲 中京大学, 教養部, 助教授 (10340176)
三浦 清美 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20272750)
大稔 哲也 九州大学, 大学院・人文科学研究所, 助教授 (10261687)
長谷部 史彦 慶応義塾大学, 文学部, 助教授 (30237995)
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Keywords | 地中海 / 巡礼 / 民衆信仰 / 聖人 / 聖遺物 / 聖地 / 一神教 / 聖性 |
Research Abstract |
豊田浩志 本科研の旅費を利用して、昨年歩き残したレオンからサンティアゴまでの511キロメートルを、平成15年8月10日から23日にかけて徒歩巡礼し、各地で関係資料を入手できた。サンティアゴ教会の地下遺構を見学し、周辺の聖地パドロンなどを歴訪して、資料を入手すると共に、多くの知見を得ることができた。 多田哲 本科研の旅費を利用して、2004年7月12日から15日にかけて開催された、International Medieval Congress 2004に参加した。7月12日に渡欧し、13と14日に初期中世史関連のセッションに出席、最新の研究動向について有益な情報を得ることができた。15日にはスピーカーとして参加し、Conflicts between Universal Saints and Local Saints?と題する報告を行った。 関哲行 本科研の旅費を利用して、2004年8月28日から9月15日まで、スペイン南部とモロッコの主要都市と宗教施設を訪れた。スペイン南部とモロッコは、中近世のキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒が対立と共存を繰り広げた地域として広く知られる。これらを訪れた結果、三つの一神教における巡礼現象の親近性を改めて実感することができた。セビーリャ大学では、文化人類学者で兄弟団研究の権威の一人イシドーロ・モレーノ教授にお目にかかり、巡礼、兄弟団、マリア信仰、民衆信仰について有意義な意見を交わすことができた。 大稔哲也 本科研の旅費を利用して、2004年10月19日から28日まで、レバノン、シリアを訪問し、科研の研究テーマに関する貴重なアラビア語文献を収集することができた。またベイルート・アメリカン大学などの主催する国際会議に参加し、レイノルズ教授などの権威と環地中海世界の聖人崇敬や聖地巡礼について、意見交換を行うことができた。 松木栄三 本科研の旅費を利用して、2004年11月21日から28日にかけて、モスクワやエストニアのターリン市などを訪れ、アトス山のロシア修道院であるパンテレイモン修道院に関する貴重な資料を収集することができた。
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Research Products
(6 results)