2004 Fiscal Year Annual Research Report
平田国学の再検討-篤胤・銕胤・延胤・盛胤文書の史料学的研究-
Project/Area Number |
15320091
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Research Institution | National Museum of Japanese History |
Principal Investigator |
宮地 正人 国立歴史民俗博物館, 館長 (70011327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 雄彦 国立歴史民俗博物館, 研究部, 助教授 (60342606)
熊澤 恵里子 東京農業大学, 教職・学術情報課程, 助教授 (90328542)
遠藤 潤 国学院大学, 日本文化研究所, 助手 (30365514)
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Keywords | 平田国学 / 平田篤胤 / 平田銕胤 / 平田延胤 / 平田盛胤 / 復古神道 |
Research Abstract |
1.前年度までに、册子の270番代までと、<書翰1>の途中まで、研究詳細目録を作成したが、今年度は册子の後半部分、即ち408番まで(これで册子部分は完了)、和装本A、B、Cのすべて、草稿Aの136番まで終了した。また箱3の史料の袋詰めがなされていなかったので、この作業を終えた。 2.「平田家資料」約1万点の第一段階の整理(一点毎の棒目録作成)が完了したので、今年度は広く関係諸学界にその豊かな内容を知らせるため、2004年10月13日より12月5日まで、歴博において「明治維新と平田国学」展を開催した。この展示に焦点を合わせる形で、各メンバーが史料研究をおこなった。物資料を含め約500点の史料については、研究詳細目録の土台となる新たな知見を得た。展示に際し一点ごとに史料解題を作成したが、図録ではその一部しか示せなかったので、全解題を今年度末刊行の歴博『共同研究報告書-平田国学の再検討-(1)』に掲載した。 3.上述の『共同研究報告書』には、今後の平田国学研究の基礎となる日記及び書状の翻刻をおこなった。構成は、(1)気吹舎日記、(2)両親宛平田延胤書状(明治元年1月〜3年3月)、(3)三河関係平田家宛書状、(4)「明治維新と平田国学」展出陳史料中重要史料・難読史料翻刻(80点)である。但し、気吹舎日記の内、今回翻刻できたのは文政期の部分であり、天保期及び幕末維新期の部分に関しては、平成17年度刊行予定の『共同研究報告書-平田国学の再検討-(2)』に掲載する予定である。 4.平田門人に関しては、2004年8月下旬に長野県高森町歴史民俗資料館において片桐春一郎関係史料を、2005年2月下旬に長野県飯田市下伊那教育会において市村咸人収集史料の調査を共同でおこなった。各研究者においては、千葉県岬町の玉崎神社、秋田県立図書館、飯田市美術博物館、長野県辰野町小野の倉沢秀夫氏宅などで、平田国学関係史料の調査・撮影をすることができた。
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Research Products
(3 results)