2004 Fiscal Year Annual Research Report
中国南北朝後期隋唐期の石刻文字資料の集成・データベース構築と地域社会文化の研究
Project/Area Number |
15320095
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
気賀沢 保規 明治大学, 文学部, 教授 (10100918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 継男 東洋大学, 文学部, 教授 (50125598)
岩見 清裕 早稲田大学, 教育総合科学学術院, 助教授 (00176562)
神鷹 徳治 明治大学, 文学部, 教授 (00233940)
櫻井 智美 明治大学, 文学部, 専任講師 (40386412)
高瀬 奈津子 札幌大学, 文化学部, 専任講師 (00382458)
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Keywords | 隋代碑刻 / 拓本 / 西安碑林 / 唐代墓誌 / 房山石経 / 宝山霊泉寺 / 井真成墓誌 / 関中少数民族 |
Research Abstract |
平成16年度は3年間の2年目で、資料の収集と整理、相互の研究報告などに力点が置いたが、当初予定した具体的な計画でまだ達成できないものも出た。それらは3年度の計画に組み入れ、所期の計画に近づける。本年度の研究実績・研究活動の概要は次のようになる。 (1)研究会:中国石刻文物研究会での研究報告に力を入れ、毎月第2土曜日を定例研究報告の場に定め、当該時代の多様な石刻資料について論議を深め、また情報交換にも努めた。これをふまえた『石刻研究通訊』の発刊は、ほぼ次年度早早に創刊号として実現できる。 (2)資料の整理:毎月第4土曜日を石刻資料の整理検討日にあて、隋代石刻資料集成のための資料収集、所在把握と整理を継続させ、157点が確認できた。また前年度収集した中国碑刻コレクションの整理(所在と内容)の整理をほぼ終了した。報告冊子を準備中である。 (3)「房山石経」の隋唐部分全リストと所在(洞窟・図書):すべてデータとして入力した。『石刻研究通訊』で明らかにするとともに、9洞配置の年代的変遷の解明に糸口をつけた。 (4)拓本資料の入手と整理:中国現地調査の代わりに、拓本の系統的入手に努め、河南省・宝山霊泉寺の一連の拓本を入手した(関連して、別件で房山石経法華経拓本、劉碑拓本を購入)。これらの整理と把握に努め、公開できる態勢を準備中である。 (5)馬長寿原著『碑刻史料からみた魏晋南北朝時代の関中部族』を共同調査員の梶山智史氏(明治大学博士後期)の協力を得て、訳出が終わり内部発行の形で出した。 (6)中国新出の石刻資料の総合目録については、データを整理中である。1991年以降分は『中国新出石刻史料目録』として内部発行をするまでに至った。 (7)遣唐使留学生「井真成墓誌」の発見により、その墓誌の分析と解明を進め、学会報告や講演などを通じてその意味するところを明らかにした。
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Research Products
(15 results)