2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15320112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
和田 晴吾 立命館大学, 文学部, 教授 (30115969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 克壽 奈良文化財研究所, 研究員 (50226825)
高 正龍 立命館大学, 文学部, 助教授 (40330005)
菱田 哲郎 京都府立大学, 文学部, 助教授 (20183577)
吉井 秀夫 京都大学, 文学研究科, 助教授 (90252410)
森下 章司 大手前大学, 文学部, 講師 (00210162)
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Keywords | 日韓関係 / 古代 / 交流 / 渡来遺物 / 渡来人 / 工芸技術 / 編年 / 古代国家 |
Research Abstract |
今年度は、各自が科研のテーマにしたがって、独自に活動するとともに、3ヶ月に一回程度の割合で打ち合わせや研究会を行った。主要な活動は以下の通りである。 6月13〜15日 徳島県を中心とした遺跡・遺物現地調査(和田・高・矢野) 8〜9月 福井県城山古墳、大阪府久米田貝吹山古墳発掘遺物の整理(和田) 長野県宮崎遺跡の発掘(矢野) 9月18日 韓国・釜山大学・申敬〓教授を招聘し公開研究会を開催(全員) 報告内容は「加耶土器編年と日本古墳の並行関係」 9月21〜25日 韓国・慶州周辺の古墳と寺院の現地見学(和田・高) 国立慶州博物館、国立慶州文化財研究所、国立大邱博物館、釜山大学、忠孝洞古墳群・観恩寺跡・掛陵、九政里方形墳、金尺里古墳群など 1〜2月 福井県城山古墳発掘遺物の整理と図面整理・製図(和田) 2月 兵庫県亀山古墳の発掘調査(菱田) この他、森下は8月16日の第52回埋蔵文化財研究集会「埴輪-円筒埴輪の技法・系統・伝播」(大手前大学)の中心として活動し、古墳編年の検討を行うとともに、遺物のX線撮影による分析にも取り組んだ。また、高橋、吉井は別の経費で中国・韓国を訪れるとともに、科研関連のテーマでも活動したが、高橋は12月16日、韓国文化財研究所で「日本古墳時代の編年」で講演を行っている。 なお、研究分担者には、上記のほかに、立命館大学・文学部・助教授の矢野健一(研究者番号10351313)が入っている。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 和田 晴吾: "古墳時代の生業と社会-古墳の秩序と生産・流通システム-"考古学研究. 50-3. 43-55 (2003)
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[Publications] 和田 晴吾: "棺と古墳祭祀-『閉ざされた棺』と『開かれた棺』-"立命館大学考古学論集. 3. 713-725 (2003)
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[Publications] 菱田 哲郎: "須恵器生産からみた地域間関係"埴輪(埋蔵文化財研究集会発表要旨). 53. 225-234 (2003)
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[Publications] 高 正龍: "新羅文様の製作技法"立命館大学考古学論集. 3. 967-980 (2003)
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[Publications] 矢野 健一: "初期の『型式』と『様式』の相違-山内清男の『型式』と小林行雄の『様式』"立命館大学考古学論集. 3. 1031-1041 (2003)
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[Publications] 高橋 克壽: "墳墓副葬品から見た古代日韓の地域間交流と社会変化についての研究"奈良文化財研究所概要. 44 (2003)
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[Publications] 高橋 克壽: "興福寺一条院跡の調査"奈良文化財研究所紀要. 162-167 (2003)
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[Publications] 吉井 秀夫: "考古資料からみた朝鮮諸国と倭"国立歴史民俗博物館研究報告. 110. 503-518 (2004)
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[Publications] 高 正龍共編著: "修徳寺大雄殿-1937年保存修理工事の記録-(日・韓語)"韓国・徳崇叢林・修徳寺. 189 (2003)
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[Publications] 森下 章司: "埴輪-円筒埴輪製作技法の観察・認識・分析-"第52回埋蔵文化財研究集会実行委員会. 382 (2003)