2004 Fiscal Year Annual Research Report
周縁地域における近代との出会い-地域による近代化の翻訳と馴化の人類学・社会学的研究-
Project/Area Number |
15320119
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
杉山 祐子 弘前大学, 人文学部, 教授 (30196779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹野 正 弘前大学, 大学院・地域社会研究科, 教授 (30092266)
山下 祐介 弘前大学, 人文学部, 助教授 (90253369)
羽渕 一代 弘前大学, 人文学部, 助教授 (70333474)
山口 恵子 弘前大学, 人文学部, 助教授 (40344585)
木村 敏明 東北大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80322923)
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Keywords | 周縁地域 / 近代化 / 高齢化 / 都市機能の変遷の動態的把握 / ライフヒストリー / 津軽地域 / 社会変容 / 社会移動 |
Research Abstract |
1.平成16年度の調査研究計画 津軽地方の中心都市である弘前市の変化について、近代化が急速に進展した昭和40年代を中心とした詳細な資料収集と調査をすすめる。同時に、弘前市との関連、共通性や差異を把握するため、弘前市周辺町村および北津軽郡町村での調査も実施する。 2.研究調査内容とその成果 当初計画通り、マクロ調査とエリア調査の2側面から資料収集と分析をおこなった。 2-1.マクロ調査 津軽地域における詳細な人口動態と農林業の推移に関する資料収集と分析をおこない、昭和50年代以降、急速な変化があることが認められた。この変化の早さには地域差があるが、ここ数年はどの地域も同様に急速に高齢化が進行している。 2-2.エリア調査 (1)弘前市調査:昨年度調査を実施した町内会住民を対象として、より詳細なライフヒストリーの収集をおこない、情報の集積をはかった。また、それら住民からの聞き取り、新聞記事調査などを複合して、弘前市街地における都市機能の変遷を町内会相互の関連を含めて動態的に把握した。 (2)弘前市周辺町村(相馬村、西目屋村、岩木町)および北津軽郡町村(金木町、中里町)での調査を継続し、それぞれの歴史的変遷過程および近隣都市との関係についてより詳細な資料を得た。 (3)弘前市の高校および北津軽地域金木町の小中学校を対象として、卒業生の進路の変化を調査した。また、近年の傾向について担当教職員から、将来設計などについて生徒からの聞き取り調査を実施した。 これらの成果の一部は、彙報として印刷中である。
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Research Products
(3 results)