2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15320120
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松田 素二 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50173852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥越 皓之 筑波大学, 人文社会科学研究科, 教授 (80097873)
嘉田 由紀子 京都精華大学, 人文学部, 教授 (70231256)
古川 彰 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90199422)
中村 律子 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (00172461)
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Keywords | 河川流域 / 湖沼流域 / 森林管理 / 環境保全 / 環境政策 / 共同体 |
Research Abstract |
本研究は、日本を含むアジア・アフリカの地域社会が、これまで培ってきた地域環境の保全と改変の制度と思想を、現代世界の大きな環境変化のなかで再活用するための基礎的データの収集を目的としている。 2004年度は、昨年度調査の結果を踏まえて、調査項目の調整をおこない、ひきつづき各研究者がそれぞれ現地調査を実施した。調査地域の住民が、生活空間としている森林や河川・湖に対していかなる認識をもち、どのような実践規則を形成してきたかにっいての調査を実施した。 1)松田は、昨年にひきつづき西ケニア・マラゴリ地方の山村において、人々と森との関係を焦点にして環境人類学的な調査を行った(2005年2月-3月)。また三重県熊野地区、岩手県栗駒地区などにおける森林の状況を調査した(2004年6,9,12月)。 2)鳥越は英国湖水地方で、住民の環境管理における規範と実態の聞き取り調査、資料収集をおこなった(2004年12月)。また国内では霞ヶ浦などにおいて湖水管理を中心として同様の調査を実施した(2004年4月〜05年2月)。 3)嘉田は本年度もマラウィ湖周辺の漁民の聞き取り調査を中心に、彼らの資源利用の実態と規範を個別集落ごとにとくに漁場の管理問題に焦点あてて調査した(2004年8月〜9月)。 4)古川は計測してネパールの環境政策の実態調査をおこなった(2004年8月〜9月)。本年度は都市パタン市における水利用とカースト間関係に焦点をあてて調査をすすめた。国内では、熊野川流域における環境利用の変遷を政策との関わりについて調査を実施した(2004年4月-05年2月)。 5)中村はチェンマイ市周辺部で福祉政策の実施状況と集落管理などの環境保全実態とのかかわりについて実地調査した(2004年9月)。国内では松田、古川らとともに過疎化のすすむ熊野地域、東京近郊都市の調査を実施した(2004年5月〜05年3月)。 6)分析枠組み整理とデータ共有のための研究会を実施した。
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Research Products
(14 results)
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[Book] 環境社会学2004
Author(s)
鳥越 皓之
Total Pages
227
Publisher
東京大学出版会
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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[Book] 今水俣がよびかける2004
Author(s)
嘉田 由紀子
Total Pages
310
Publisher
(財)水俣病センター相思社
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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