2004 Fiscal Year Annual Research Report
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15330002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井上 達夫 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (30114383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂木 隆夫 学習院大学, 法学部, 教授 (70138535)
田島 正樹 東北芸術大学, 一般教養, 教授 (20147490)
石山 文彦 大東文化大学, 法学部, 教授 (80221761)
奥田 純一郎 上智大学, 法学部, 助教授
橋本 努 北海道大学, 経済学部, 助教授 (40281779)
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Keywords | 公共性 / シティズンシップ / 成長論的自由主義 / 立法過程における規範企業家 / 複合国境 / 法に対する敬意 / 情報化社会と自由 / 公法上の責任 |
Research Abstract |
本年度は昨年度から継続して公共哲学に関する議論を深めたと共に、来年度に成果を出版(論文集)することも視野に入れた実質的作業を行った。特に2月4-6日に行われた合宿では集中的な報告と討論を行うことで議論の整理と深化がなされ、今後の研究活動に明確な方向性を与えることが出来た。また岩波『思想』に研究分担者6名が寄稿した(本実績報告書11.を参照)。これを本研究の中間報告と位置づける。本年度本研究で行ったことは(1)研究会(2)出版計画の打ち合わせ、である。(1)に関して、開催日時・報告者・タイトルは以下の通り。4月26日・稲田泰明・公教育におけるシティズンシップ、6月5日・橋本努・自由主義と公共性、12月4日・大江洋・『関係的権利論』合評会(東京法哲学研究会との合同研究会)、2月4〜6日(大分合宿)、郭舜(大学院生)・国家による一方的措置の法構造、谷口功一・社会規範・立法・権力、藤岡大助(大学院生)・正義理念における平等概念の基底性、松本芳郎・公法上の責任論、横濱竜也(大学院生)・法の支配と権力の徳、瀧川裕英・グローバル化時代における福祉国家の正当性-複合国境論へ-、稲田泰明・リベラル・ナショナリズムとcitizenship。なお、瀧川報告の基になった論文("Can We Justify the Welfare State in an Age of Globalization? Toward Complex Borders")が2005年度の"IVR Young Scholars' Prize"を受賞している。 (2)に関しては、井上が大枠を設定し各研究分担者が各自のテーマを具体的に示し、論文を作成することが決定された。各研究分担者に委ねられたテーマの具体化は来年度の課題である。
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Research Products
(6 results)